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勘違いが生じやすいのが時間の観念

おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。

勘違いが生じやすいのが「時間」の観念です。
あなたが部下に、仕事を任せたとしましょう。
部下から「いつまでに仕上げればよろしいですか?」と尋ねられました。
すると、「そんなにいそがなくていい」
あなたは、答えました。

この「そんなにいそがない」といった表現が、認識のズレを生みトラブルの原因になってしまいかねないのです。
あなたは「いそがない」とは言ったものの、心の内では
「一週間もすれ仕上げてくれるだろう」と考えていました。
しかし部下が多くの仕事を抱えていた場合、「いそがなくていい」と答えたあなたの依頼は、どんどん後回しにされてしまう可能性が充分にあります。
 そして「いつになったら、出来るんだ!」
 しびれをきらせ激怒したあなたに、部下は唖然とします。
こうした、認識のズレが引き起こすトラブルを未然に防ぐには、曖昧な表現を避ける。ビジネスの場ではできる限り、数字を用いた具体的な表現を心がけましょう。

そうは言っても、数字できっちり表現できない会話もあります。
本来はきちんと伝えるべきですが、そうすることで人間関係に軋轢を生んだり、仕事がやりにくくなったら、論外です。
いい意味で「曖昧さ」が功を奏する場合もあります。

●相手の間違いや勘違いを指摘するとき
いきなり「それは違う!」と言っては、身もふたもありません。
 ひとまず「私の記憶違いかもしれませんが」と伏線を張ってから
「●●ではありませんでしたか?」というように、丁寧に伝えましょう。

あるいは、「間違っていたらごめんなさい」と伝えてから、相手に尋ねるのも策です。「間違っていたらごめんなさい」は、本当に間違っていることや、自分の記憶が曖昧なときに使う言葉ではありません。
 相手の間違いをやんわり、指摘する場合の常套句です。
相手を傷つけたり機嫌を損なうことがない、表現として覚えておくといいでしょう。

●仕事が思うようにはかどらないとき
「一生懸命やっています」では子供の対応です。「努力しています」では自画自賛。相手は怒り出すかもしれません。
 本来でしたら「●日までに終わらせます」とか「●%、仕上がりました」などと、具体的な数字を示すべきですが、言えないというようなときもあります。せめて「鋭意、仕事(作業)を進めております」というのが、大人の対応です。

●角を立てずに自己主張したいとき
 何事もはっきり言えば、通じるというものではありません。
感情をストレートに伝えれば、大喧嘩になることもあります。
「たいへん申しあげにくいのですが……」と切りだしたほうが、謙虚さが際立ってうまくいくことが多いのです。
 また先輩や上司には、「僭越ですが」「僭越ながら」と前置きしてから、自分の意見を伝えるのもいいでしょう。

●親切がお節介にならないために
 お手伝いをされたり、応援されることを好まない人もいます。
お節介になる。相手を傷つける結果を招くこともあります。
 特に目上の方は、メンツを重んじるところがありますから、要注意です。
 私自身、腰痛で悩んでいた年配の知人に、湿布薬と入浴剤を差し上げたら
「余計なことをしないで、欲しい」と、バッサリ。
 落ち込みましたよ。良かれと思ってしたことですから。
 以来、「失礼とは思いましたが」
「出過ぎたマネとは存じますが」と、ひと言添えてから行動するようにしています。
人間関係をスムーズに仕事をそつなく行うには、曖昧な表現も時には有効です。上手に活用して、最高の結果を出してくださいね。

~曖昧な表現も時には有効と心得る~

最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃

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