見出し画像

行きがかり上で遊ぶ

楽しいからやる、面白そうだからやってみる。得意とか得意じゃないとか、そういうことを抜きに、直感で新しいことを試せる人、いいな。そういう人はとても遊び上手。

難しいことは置いておいて

予定調和ではなく、そこにいま起きたことを、ただやってみる。そんな風に書いみてると至ってシンプル!難しいことや後先を考えずにやってみたら、きっと楽しい。楽しいことや新しいことはいつだって、突然目の前に現れる。そこに対して、軽やかに乗っかれたら楽しそう。

ハギレとハギレを合わせてみたら

オンラインでハギレを使った縫いものの会を開催した。きれいに縫う、きちんと縫うからはかけ離れた、大胆な縫いものの会。「適当にハギレを合わせる」「好きなように縫う」から、正解も不正解もなく、めいめいに好きな布を好きなように合わせて、気の赴くままに縫いを進めていく。縫い目が揃っていないのも味があって素敵だし、その縫い目たちには、なんともいえない安心感がある。

とにかく進んでいってみる

どう組み合わせようかとハギレとハギレを合わせてみていると、講師のひとりが「行きがかり上」という言葉を発した。ざくざくと切られているハギレは、きれいな四角ではなく、ナナメにカットされていたり、カーブしているものもある。そんなハギレとハギレを合わせてみると、いつしかなんとなく帳尻があっていく。

四角と四角が合わさるより、つくり手のちからを感じるものができてくる。気の赴くままにハギレを合わせいけば、「カーブがあっても、形がちぐはぐでも、どうやっても最後は帳尻が合うから大丈夫」という講師の言葉を信じて、「行きがかり上」に乗っかってみる!

いま起きたこと

そして縫いは進めてしまえば戻れない(切って糸を変えることはできるけれど)。進んでしまったら、もうその波に乗って、進むしかない。それを「いま起きたこと」として楽しんでしまう!「行きがかり上、こっちに進んじまったぜ!」とちょっとワイルドな気持ちで言ってみたら、なんだかどうにでもなるような気になってくるから不思議。

予定調和を離れて

行きがかり上に乗っかるには、日々の筋力が大切だと思う。そうれっ!と乗っかる気持ちの筋力。あれがこうなるか、そうなるかという予定調和を離れて、目の前にあるものに乗っかる。

一生懸命じゃなくていい。やって来たものに「”行きがかり上”、乗っかってみたよ」というくらい。乗ってみたら、何かあるかもしれないし、ないかもしれない。でも乗っかってみたら、また別の方向から何かがやってくるかもしれない。

そんなことを繰り返しながら、「あー、ここに来たかったんだよね」という場所に、いつかふと足を踏み入れる気がしてならない。そんな日を夢見るけれど、そんな日のために乗っかるんじゃないよね。ただ乗っかってみる。そのために筋力筋力。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?