【声劇フリー台本】緊張感のない脱出

テンプレみたいに閉じ込められてしまった二人が脱出を目指す二人用台本です。緊張感はほとんどありません。
終始和気あいあいとしています。

台本では「」と【】で読み手を分けて表記しています。

ご利用の際は利用規則をご一読くださいますようお願い申し上げます。


【利用規則】


◆この台本の著作権は全て影都千虎に帰属しています。

 商用・非商用問わずご利用いただけます。
 ご自由にお使いください。

 利用時のご連絡は任意ですが、ご連絡をいただけますと大変励みになりますし、喜んで影都千虎が拝聴致します。

 音声作品には以下を明記するようお願いいたします。
・作者名:影都千虎
・当台本のURLまたは影都千虎のTwitter ID
(@yukitora01)

 配信でのご利用も可能です。
 配信で利用される際には、上記二点は口頭で問題ございません。
 また、配信で利用される場合、台本を画面上に映していただいて構いません。


 台本のアレンジはご自由に行いください。
 便宜上、一人称・二人称を設定しておりますが、いずれも変更していただいて問題ございません。


◆無断転載、改変による転載、自作発言は絶対におやめください。


【台本】


「はぁ……ものの見事に閉じ込められたね」

【ははっ、お約束過ぎて笑っちゃう】

「本当にな」
「とりあえず、ここから出る方法を探そうか」

【だね。じゃあまずは……丁度いいからそこの扉を】

「え?」

【おじゃましまーす】

「んなッ!? ちょ、ちょっと!」

「…………ッ!」

【…………うわ】

「本ッ当に、お前って奴はさァ……!」

【はは……ごめん】
【ええっと……死んでる、んだよね】

「ああ……どこからどう見ても」
「これで生きてたら、それは化け物だよ」

【見ていて、気分の良いものではないね……】

「そりゃあ、な」
「普通、誰だってそうだろ」

【この人には申し訳ないけれど……別の場所、行こうか】

「そうだな……頼むから、次はもう少し慎重に行動してくれるかな……?」

善処ぜんしょするよ】


「さて……この棚だけど」
「番号が振ってあるから、一番目はさっき拾ったこの鍵だろうね」

【そうだね】
【今は二番目と三番目の鍵は持ってないし、この部屋にも無さそうだったから、とりあえずそこだけ開けて別の部屋を探そうよ】

「ああ、そうしよう」
「じゃあ早速さっそく、棚の中は……うーん、特別なものは何もないな」

【なんだ、残念。二番目か三番目の鍵でも入ってたらいいなーって期待してたんだけどね】

「他の部屋にあるんじゃないかな。探そう」



「新しく見つかった鍵は一つ、か」

【この鍵でどっちかが開くんじゃないかな?】
【試してみようよ】

「…………開かない、な」

【開かないねぇ……え? 本当にどっちも?】

「ああ、どっちも合わない」

【どこかで見落としたものがあったのかな?】
【うーん、困ったなぁ……】

「……いや、待てよ? もしかして……」

【もしかして?】

「いやいや、そんなはず無いよな」
「実は鍵がかかってない、なんてそんなことは」

【ええー? 流石さすがにそんなことはないんじゃないかなぁ】

「そうだよな。流石さすがにこんなことはないよな」
「でもまぁ、一応ダメ元で……」

【開いたー!!】

「開くんかーい!!」

【……っふ、ふふふ、どうして二人して、見落としちゃったんだろうね……!】

「本当だよ! 馬鹿なのか? 俺たち」

【他の場所はあんなに入念に探したのにね】
【いやぁ、先入観って恐ろしいなぁ!】

「全く……揃いも揃ってポンコツだなぁ、オイ」
「にしても、じゃあこの鍵は何の鍵なんだろうな?」

【さぁ……?】
【それはその内、使い道が分かるんじゃないかな?】

「それもそうだな」
「さ、早くこんなところ脱出しようぜ」

【はーい】

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