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no title

目が覚めた。スマホの時計は予定起床時間
よりも四時間前を指している。
「あ゛ぁ………眠っ…」
昨晩のせいだろう。頭はグワングワンするわ立てないわで散々だ。
それでもやめられないのはなぜだろう。
「しゃーねーかぁ…」
独り、机に向かう。
ノートを広げ、ワークを広げ、教科書を
開く。ヘッドホンをつけ、推しの歌を流す。
この一連の動作は特に何も考えなくても
できるようになった。
約四時間後、家族が起きてくる。
明るく話すのを心がける。
笑顔を貼り付ける。
いつものことだ。もう何も感じない。
学校に行って、授業を受けて、部活に出て
家に帰る。飯を食って、風呂に入って、
ストレッチして、布団に入る。
薬を10錠、一気に胃に流し込み、
布団の中に隠しているカッターを取り出す。
左手首に赤い線が走る。
血は出ないように加減している(後でめんどくさいから)。だけどときどき流れてしまう。
「リスカは気持ち悪い」
「死にたいアピ−ル」
などという人を見つける。
「親からもらった大切な身体なのに…」
………で、?だからなんだよ。
誰にも迷惑かけてないじゃん。
自分が好きで傷ついてるだけじゃん。
心はこの傷よりも傷ついてますけど?
ちゃんと考えてから言動しろよ。
『常識』『普通』『善』
なにそれおいしいの?
世の中なんて『金』と『嘘』の集合体だろ。
善い奴ぶってる偽善者なんて、
自分の保身にしか回れない奴なんて、
嫌いだ。

だから、俺は、俺が嫌いだ。
周りに合わせてヘラヘラしてるのが唯一の
取り柄。長所。
こんな俺なんていなくてもいいのにな(笑)
生きづらいよ。
息づらいよ。
逝きづらいよ。
こんな世界なんて、社会なんて、嫌いだ。


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