短短短小説4 「僕の彼女」
「僕の彼女」
彼女「ねぇねぇ今日は何時に帰るの?」
彼女からメールが来た。
僕「18時くらいかな?」
彼女「わかったぁ!出来るだけ早く帰ってきてね。今日は特別な日なんだから!」
僕「りょうかい!今日は頑張って出来るだけ早く帰るね。」
2050年8月9日。今日は特別な日。
彼女と僕の誕生日。
そんな特別な日の今日は偶然にも仕事が忙しくない。
僕がいつもよりも少し頑張ればもうちょい早く帰れる。
「さて、ラストスパート頑張りますかー!」
17時30分。
早く仕事を終わらせることができ颯爽と家へと小走りで向かう。
「ただいま〜!」
いつもよりも少し豪華な香りが玄関に伝わる。
リビングに入ると机の上には豪華な料理が並べられていた。
「今日はいつもよりもがんばっちゃったー!」
彼女は満面な笑みで僕にそう言った
「ありがとう!そんな頑張った君に、はい!誕生日プレゼント!」
僕は後ろに隠していた彼女へのプレゼントを渡した
「わぁありがとう!開けていい?」
「うん、いいよ」
開けると彼女はとても喜んでくれた
そして僕はこう伝えた
「結婚しよう」
彼女はとても喜んだ
そして、喜んでくれた彼女の笑顔を見て僕も喜んだ
彼女の料理は美味しかった、
そして、僕が仕事終わりに買って帰ったケーキもとても美味しかった。
そして、気づけば
23時50分
お酒も飲んで気分が高揚していた頃
彼女は僕にこう告げた
「そろそろ眠くなっちゃった、、」
僕は続けてこう言った
「もうこんな時間か」
眠くなった彼女を抱きかかえて
僕は暗い部屋に歩き出す
抱きかかえた彼女を下ろし
服をめくり
コードを差し込む
「充電の時間だね」
そう、、
これは僕の寂しさを埋めてくれる AI ロボット。
2050年の現状はこんな感じです。
~完~
世知辛い世の中だ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?