受験期の奇怪行動TOP3

私が一番病んでいた時期はいつかと言われると、紛れもなく受験期であるが、最近も軽く元気がなくなって当時のことがフラッシュバックしたので記す。

私は2月25日からとある舞台に出る。簡単に言うと配信者が炎上する話から夢を追いかけることの尊さを描く作品である。配信者の様子を稽古場で頻繁に目撃していたせいで自分の中に封印していた記憶①が蘇った。

①ミクチャ配信

「ミス浴衣ジェニック」という浴衣が似合う人を募集にかけてグランプリは浅草の老舗着物屋の広告媒体となるというモデルオーディションにノリで応募してしまったことから始まる。当時自己肯定感がだだ下がりしており、たとえ見た目でもいいから誰かに自分を認めてほしいという思いが人一倍強かった時期で、別に応募するだけならええやろと自分の写真を送ってしまった。そしたら「次の審査に進むにはミクチャで配信してください、ポイント1位がグランプリ」的なことが送られてきて(まあよくあるやつ)、配信に嫌悪感があったしそんな時間も余裕もないので当然無視していた。

詳しい経緯は忘れたけどなんかすっごいイライラすることがあって、誰も知らない世界に逃げたくて勢いでミクチャのアプリを入れて自分のアカウントを作った。可愛げのないプロフィールと、日本の伝統文化を伝えたい〜みたいな胡散臭い文章を書いた記憶がある。

模試に出てきた「漢文は音読するための文章」にひどく心を打たれ、その日の夜、家に帰る前にマンション内の誰もいない一角を陣取り、初配信で山月記の朗読をした。ああーやだね。でも、朗読は楽しかった。漢文を読むの楽しかった。勉強じゃなくて表現してるな自分って感じがした。一人、閲覧者がいた。姿勢が綺麗ですねとかバレエやってそうとか他愛もないことがコメントで流れてきて、終わり。

そのあとも3回くらいやったんかな。ある時は視聴者に日本史を熱弁して、ある時はワンピースで日本舞踊を踊った。まあファンサも可愛げもないので当然ポイントはガチ勢に微塵も及ばず(自分でアカウントを数個作って自分にポイントを入れる工作はしていた)、そのうち夜の15分の時間すら取れないほど忙しくなって、私の頭から「ミス浴衣ジェニック」のことは消えていった。1ヶ月後くらいに結果出て、グランプリの人派手だなあと思って以来、私の記憶からは完全に抹消されていた。そして現在に至る。オチはない。

②一人芝居

病み期ほど何かを創造したくなるのが常。同じマンションの一角で寝たり起きたり、奇声をあげたりを繰り返していた。当時、自分で撮った映像がまだ残っているが、かなりホラーである。見たい?

画像1

まだましな方。動画のは、金属製のテーブルを叩いた音が何秒で消えるのか数えていたところです。

しかし、この奇怪行動は嫌な形で終わりを迎える。ある日学校に行ったら神経質な男子同級生に「なんか最近一人芝居やってるらしいじゃん」と聞かれ、その事実を誰にも言ってなかったので驚いて聞き返したら「なにしようと勝手だけど、あんま学校を舐めないでくれる?」と。

当時はブログもなかったし自分の近況がわかるものはLINEのステータスメッセージのみなのでその男子は私のステータスメッセージを見ていたということになる。あんなめんどくさい位置にあるものを見ていた時点で私に関心があることの裏返しだと思うが...。まあ、でもその言葉に割と傷ついてそれ以来すっぱりやめました。やめたからって学校は舐めたままだったけど。

③春画検索・BL夢小説

春画とは、江戸時代のエッチな絵のことである。日本史の勉強をしていてなんかの拍子にみつけてハマった記憶。東進の共用パソコンでブラウザへのロックを勝手に解除して堂々と検索して見ていた。まさかオープンな場で、しかも予備校でそんなものが見られているとは夢にも思わない、しかも軽く見ただけでは日本史の勉強かな?って感じで怪しまれない。いかがわしい気持ちでってよりは興味や奥深さ、人間らしさが面白かった。そのあと興味が高じて熱海秘宝館というR-18のコメディーエッチな施設に足を運ぶことになるんですけど。

BL夢小説に至っては完全にいかがわしい気持ちでしたね。私は当時某クイズプレイヤー(察しろ)にお熱で、もしその人の恋人になったら...的な夢小説をインスタで見つけて読んでしまい、そこからその業界のBL、妄想小説を読み耽っていた。だんだん自分が介入するよりその世界の人たちで完結する方がいいかも、となりBLになった。描写がなまなましい物を好んでみていた。公開はしてないけど自分でも1度書いた。今はもう闇の中だけど。

結論、ストレスが溜まると「自分が知らない世界」に逃避する。以上。

2/25からの舞台、チケットノルマあるけど客呼べてないんで人助けの気持ちで来てくれたら喜びます。私がみたい人は満足できると思いますが、作品のクオリティは保証できません。

2022.2.7 まおすけ

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