違和感のはなし
私は、いま母方の祖父母と暮らしている。
祖父は82歳、祖母は79歳。
元々は同じ敷地内に住んでいたけれど、
社会人になって、祖父母が暮らす家に住むようになった。
私の祖父母が自分で食事も入浴もトイレも出来るので、これまであまり心配もせずに、共に暮らしてきた。
なんなら、朝がめっぽう弱い私を起こすのは祖父だったり。
昨日のことだった。
叔母のところに遊びにいっていた私に1本の電話が入った。
祖母からだった。
「おじいちゃんの様子がおかしい。申し訳ないけど家に帰ってきて」
実を言うと、祖父の容態が悪くなったのは今年に入って、3回目だった。
1度目は、6月には肺炎で入院し、
2度目は、8月に熱中症、
正直、3度目でまたかと思ってしまった私がいた。
とりあえず、慌てて家に戻ると、いつもと様子が違う祖父がいた。
椅子に座り、眉間に皺を寄せ、嘔吐しようとするも胃の中が空なのか、吐けない様子だった。
脈拍を測ると、40程で、普段よりも少ない。
血圧はいつも通り。
呼びかけをしても、返答がすぐにかえってこない。
明らかにいつもと違う様子だった。
私が家に着いた時点で、おかしいと本人が言ってから1時間が経過していた。
いつもと違うけれど、なにがおかしくてこうなってしまったのか、私には想像がつかなかった。
とっさに、妹に連絡をしていた私がいた。
私の妹は、看護師をしている。
そうだ、彼女なら…
そう思い、仕事かもしれないと思いながら電話をかけた。
血圧、脈拍、現在の様子…いろいろと聞かれながら、答えていく。
妹「顔色わるいし、医者につれていくべきだと思う。おかしくなってから2時間経っても様子かわらないんだよね?じゃあすぐ救急車呼んで」
そう言われた私は、直ぐに救急車を手配した。
そうして、祖父は救急車で病院に運ばれた。
土曜の夜間、当直の先生がいろいろ検査してくれて、脳梗塞が見つかった。
運ばれた病院から、専門医に動かすことになり、
結果、小脳に脳梗塞があるということになりました。
小脳の脳梗塞の場合、
めまいや嘔吐が主な症状とのことで、
祖父の病状はそれだったようです。
祖父はひとまず治療、リハビリになりそうですが、ここで思ったことはおかしいなという違和感を感じたら医療機関に連れていくということが大切なんだということです。
あのまま、寝かせていたらもっと大変だったかと思うと、あのとき救急車を呼んだ判断は間違いではなかったと思っています。
普段一緒にいる人だからこそ感じた違和感は大事なんだなと。
高齢の人だと、救急車を呼ぶこと自体に抵抗があることもあるかもしれませんが、一刻も早く通報、対応することが命を守ることに繋がるなと思いました。
祖父の寛解を祈って。
後遺症などが少しでも残りませんように…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?