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第二章 中学生時代 ◉ネガティブな自分

中学生になって、私はバスケ部に入る事にした。一番嫌いなスポーツだったが、姉が入ってるという事で何だか流れでバスケをする事になってしまったのだ。

中学生になって初めてちゃんとバスケをやり始めたが、運動神経には少し自信があった為、なんとか基本はできるようになった。走りが速かったので、誰よりもコートの中で走っていたが、なんせ体力がなさすぎたので、すぐバテるという繰り返し。

2年生になった私は、途中交代だったが試合に出るようになっていった。

運動神経は良かったが、小心者だった私は、試合に出る前になると心臓が口から出そうなくらいドキドキした。周りの音が聞こえなくなるほどだ。

緊張しすぎると本当にいつもの1/2の力も出せなくなる。

ドリブルはカット、パスカットもされ、シュートは外していた。

またすぐ交代させられる。

ベンチに戻ると、失敗した事が頭でぐるぐると回り続け、"負けたのは自分のせいだ。"とよく自分を追い詰め、試合が終わったらよく一人で泣いていたものだ。

それを見つけたチームのさきちゃんが、必ずいつも私の所に来てくれて、笑顔で笑って『大丈夫だよ!そんなことでくよくよするな!』と
本当にいつも明るく声かけてくれた。

私は申し訳ない気持ちと、嬉しい気持ちがいつも入り混じっていた。

そんなことを言い続けてくれていたさきちゃんだったけど、わたしのネガティブは止まらず、何かあったらどんなことでもかなり落ち込み、『わたしのせいだ。』『本当にごめんね』『本当に自分って、、、』
そんなことを言い続けていくと、人はもっと自信を失う。

それを見かねたさきちゃんが、

『ゆき!次ネガティブなこと言ったら100円罰金だよ!』

と言った。

頷いてその時は大丈夫になっても、
また次の日ネガティブになってる。

それを繰り返していたのだが、
さきちゃんは諦めず毎日のように私に
笑顔をくれていた。

2年後、、、

私は気付いたら、
全くネガティブ発言をしなくなっていたのだ。

その2年間、さきちゃんだけじゃなく、他にも大切な仲間たち、じゅんこ、ゆか、りな、いくこ、そんな仲間達が私をずっと笑顔にしてくれた。

ポジティブな言葉を言い続けてくれたみんなのおかげで、今ではネガティブのネの字も全くなくなった。

人はどんな言葉をかけ続けられるかで、思考が創られていく。

日本人が生み出した"言霊"は、
本当に存在する。

同時に、環境の大切さが今なら物凄く分かる。

環境とは、毎日何を耳にして、何を見ているか。

環境があなたの思考を創り、
思考があなたの未来を創っていく。


思考が変わった今の私は、大抵のことは笑えるようになったし、人よりも同じ出来事だったとしても、ポジティブに自然ととらえるようになった。

あの頃のみんなに感謝してるよ!

本当にありがとう。

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