君のいる空の下で今日もおしゃべりをしている
2011年3月12日。その日九州新幹線が開通した。
震災の翌日のことだ。
全線開通のオープニングイベントは、前日の夕方に早々に中止になった。
ダンスもパレードもなくなってしまった。
テレビで流れる津波の衝撃的に呆然とするだけで、これからどうすればいいのかなんて誰にもわからなかった。
当時、新幹線が停車することになったわたしの町は、ふわふわ浮き足立っていた。
この町から新幹線でまっすぐ遠くに行ける。九州の小さな町にとって、それは夢のような話だった。
九州新幹線開通の当日は