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娘は天才マーケター

2歳の娘は、ピンクが好き。

服はもちろん、髪留めもピンク、靴もピンク、カバンもピンク、クレヨンもピンク。カメラは持っていない。

娘は、ピンクをピンクと言わない。

「みーちゃんのピンク」と言う。

ピンクだねえと、僕がいうと「みーちゃんのピンク!」と即座に訂正してくる。

これはこれで可愛いけど、事態はかなり大きくなっていたらしい。

みーちゃんのピンクは、我が家をとびだしていた。

娘が通う保育園のうさぎ組には10人弱の女の子がいる。もちろん、娘以外の子だってピンクが好きだ。

同級生のひとりが家で「みーちゃんのピンク」と言っているしい。同級生はみーちゃんじゃないのに。

保育園でも「みーちゃんのピンク」を使いつづけて、他の子にも「ピンク=みーちゃんのピンク」と刷りこんだことになる。女の子にとってピンクは大好きな色だろう。競合ひしめくピンクの世界で自分の名前を確立させたことになる。

これには驚いた。(若干の申し訳なさもあるけど...)

「○○○といば、□□□」となることを、マーケティングでは第一想起というらしい。

娘はうさぎ組の中でピンクの第一想起を獲得したことになる。すごい。

第一想起を獲得できた理由をすこしだけ考えてみた。

【信じて言い続ける】
娘は心からピンクを自分のものだと思い、言葉がつかえるようになってからずっと「みーちゃんのピンク」と言い続けてきた。しつこく言い続けることが大切。

【ライバルが少ない】
我が家に娘はひとり。お兄ちゃんが2人の末っ子。子どもたちの中でピンクを求めるのは娘だけだ。家の中ではライバルがいない。敵がいない家でまず「みーちゃんのピンク」ポジションをつくり、外部に広げた。

娘はそんなこと考えてないけどね。

ただただピンクが好きな気持ちを心から叫んでいただけ。

それが周りに伝わって覚えてもらえたんだろう。やっぱり自分を覚えてもらうなら好きなことを通してがいい。

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