ダブルクロス 財産点抵抗力ルール

これから記載するルールは非公式なハウスルールとなります。
予めご了承ください。
また、このルールの利用および改変はご自由に行ってかまいません。
ただし、そうしてこのルールを使用し、動画・シナリオその他の創作物を製作される際には、私の名前やこのページへのリンクを掲載していただけると幸いです。

コピーライト

本記事は「矢野俊策」「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物となります。
©矢野俊策/F.E.A.R.

はじめに

この「財産点抵抗力ルール」は基本ルールブック1に掲載されている、
購入判定及び情報収集判定時の、「財産点を消費することによる達成値の上乗せ」に関するルールとなっております。
このルールを円滑に運用し、かつGMの負担を軽減することが主目的です。

基本情報

◆KPは各種情報、またはアイテムに対して「財産点抵抗力」(以下抵抗力)を設定することができます。
◆この「抵抗力」は、その情報/アイテムを持っている人物がどれほど賄賂に弱いか、または得たいモノが金ずくでどうにかできる仕事かを示します。
◆全ての情報収集及び購入判定時に財産点による達成値の上乗せをしたい場合には、従来が「1点につき達成値1」であるところが、「(支払う財産点÷抵抗力)=上乗せ達成値」となります。(端数切捨て)
◆GMが特別な抵抗力を定めない場合、それの抵抗力は1として扱います。
◆抵抗力には0でない限り自由な数値を定めることができます。これは百万のように非常識な数字でも構いませんし、0.1のように1を下回る数字でも構いません。
実際の例を挙げるとするならば、強大な財力を持つ事業家から情報を聞き出したり、彼のみが持つ道具を買い取りたいと願う場合はした金には見向きもされないでしょうから、抵抗力は「20」以上、もう少し払える額にしても「10」くらいが妥当でしょう。
一方で明日の生活にも困窮するような浮浪者から情報を得たり、偶然拾ったアイテムを回収したい場合は、あなたの差し出すその硬貨さえ天よりの恵みに映るかもしれません。
抵抗力を「0.5」などとしてもいいでしょう。
◆そして、抵抗力は時に「無限」とされることがあります。
この場合、情報、またはアイテムを持っている相手がそもそも金銭などでの交渉を受け付けず、しかもそれはいくら金を積もうと常人には探し出せないことになります。
交渉相手としてはコードウェル博士や都築京香のような超越者、人類の貨幣を必要としないレネゲイドビーイングなどが考えられましょうか。探したい情報・アイテムも同様に彼らやレネゲイド関連組織の機密などが考えられます。

追加ルール

GMの負担軽減という趣旨からは少々外れますが、GMはシナリオ中に設定された抵抗力を状況判断によって変化させることができます。
好意を持っている相手と反感を持っている相手、同じように金を掴まされるとしても好意を持っている方が少額でも交渉に応じやすいのは人情でしょう。
また、本命とは別に「交渉相手の弱点となる情報」を設定することにより、こうした金銭での交渉の舞台に引きずり出せる場面があるかもしれません。
あるいは、優秀な調査員や特殊な筋を持つ調達人とのコンタクトを取ったことにより調査の依頼をするケースもあるでしょう。
情報やアイテムそのものの難易度変化と同時にこの「抵抗力の変化」や「一度に使用可能な財産点の制限」を組み合わせることにより、より複雑な交渉事や交渉相手との情報戦、あるいは貴重なアイテムを手に入れるまでの軌跡を描くことができます。

おわりに

今回のハウスルールは以上で終了となります。
このルールを採用してセッションを行う場合、そもそも財産点をダブつかせているPCがいないと抵抗力もクソもないことをご留意ください。
また、逆に黄金錬成+錬金秘本+超血統とかで生み出した莫大な常備化ptを持ち込んで財産無双を仕掛けるPCがいた場合、一般向けの抵抗力では容易く突破されかねないためすべての抵抗力を雑に2倍することも考えられます。
ともあれ、このルールによりあなたのダブルクロスにスパイスがもたらされたならば幸いです。


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