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2 (川根正大Ver) なにもしらない



こんにちは。
今日は、中大水泳部主将(道帝)川根がおじゃまします。


正直な話、50FRの実力は大学生の中では圧倒的なものであると自負している。
それは、今に始まった話ではない。
入学当初からそうだった。
(1年目は4年生にけっこう負けたけど、、まぁそれはいいとして)

何故その実力を手に入れることができたのか。
おそらく知識量だろう。
解剖学と栄養学では、かなりの知識量を持っていたはずだ。
だから俺は速かったし、速くなり続けた。
そりゃそうだ。
知識のもと、更にトレーニングを積めば速くなる。
当然である。



俺は、かなりのことを知っていた。









同期は皆、高校では相当な好戦績を残してきた実力者達。



の、はずだったが。



















1年。




















2年。





















あれ?同期の成長が見られない。












え?なんで?


理解ができない。


果たして何のために毎日キツい思いをしているのか。

速くなるなんて簡単なはずなのに。
理論に基づいて取り組みさえすれば、成長できないなんてあり得ない。

もっと学べよ。
知識も得ず、何も知らないからいつまでたっても足踏みしているのだろう。

苛立ちすら覚える。


自ずと、発言にも感情が姿を現す。
「何してんだよ」
「遅すぎるだろ」
「終わってんな」
、、、。






























「もう話しかけてくるな!!!」





















最後のは俺が言った言葉じゃない。

言われたんだ。同期に。






同期は我慢の限界を迎えたー。














この出来事に、俺の大学生活の最大の学びがあった。


俺が知っているのは、俺が生きてきた道だけだ。
他の誰の素性も知らない。
なんなら、俺の人生ですら過去の事しか知らない。

解剖学。
たしかに、人体については学んだ。
だけど、俺が動かしているのは俺の身体だけ。

栄養学。
蓋を開ければそもそも全然知らなかったし、知ったところで個人差の大きい学問だ。

その他にも得るべき知識は山ほどある。

そして俺は、
人情に乏しく、
自己中心的で、
平気で仲間を中傷する、

卑劣な人間だ。

一番の学び。俺は、何も知らないということだった。








俺は素晴らしい同期に恵まれたと思う。
あの時、黙って離れることもできたはずなのに、彼らはバカな俺と向き合ってくれた。

そんなことがあったのに、それからも親しくしてくれるし、応援もしてくれる。

4年になった今、俺を主将として認め、チームのために尽くしてくれる。

感謝してもしきれない。


こんなにも素晴らしい同期と迎える最後の試合。インカレ。


絶対に総合優勝して、全力で笑って終わってみせる。


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長々と書いてしまった。
読んでくれてありがとう😊

最後にちょっとだけ、大園について


入試の時、教室が静寂とし、答案用紙が配られる中、ゾノだけが唯一後ろを向いて俺に延々と話しかけてくる。

彼の第一印象は、
日本語を話すチンパンジー。

落ち着き無いし、ビビるほど勉強苦手だし、うるさいし。


コイツとは仲良くできねぇな。と思ってた。



でも、今となっては大切な仲間。

人情深いし、
頭キレるし、
オモロいしー。

俺に無いもんばかり持ってる。
対局の人間だ。

だからこそ、バカな俺はコイツと仲良くなれないって思ったんだろうな。

今は、ゾノが同期で良かったって思ってる。
本当にいい奴だ。

ゾノがいい奴だから、君も今こうしてコレを見ているんだろう。

愛される奴だよなぁ。


風呂の時間なんで、ここらでおーわり


ほな、ばいちゃー

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