喋り方のはなし

小さい頃は、同年代の子どもと話す機会がなくて本ばかり読んでいたのです。大人も敬語で話していたし、そういうものだと思って私もそのような話し方でした。

小学生になると「オトナに媚びてる」「イイ子ぶりっ子」と言われてしまいました。なので、周りの話し方や本の中の子どもの話し方やTVアニメのキャラクターの話し方をマネして少しずつくだけた話し方を学びました。(当時はそんな風に意識していませんが、思い返せばそんな感じだったのかなーと思います。)

どこかで間違えて(多分祖母の影響で時代劇の再放送見てたせい)べらんめえ口調やカタギじゃない方の伝法な口調も使うようになってきました。小6のときに遊びながらすごく悪い喋り方で喋れと言われて「このクソあまがぁ!ナマ言ってんじゃねぇぞぉ!」みたいな昨日見た時代劇の台詞かな?そんなことも言ってましたね。ダメな小6。

そんな成長を遂げていましたが、家でそんな喋り方をしたら追い出されます。家の中では生まれながらの敬語を話しておりました。でもね、家の中というか親戚から「あの子の喋り方は堅苦しい、親戚なんだから親しい話し方をしてほしい。子どもらしくない」という苦情が母から伝えられました。親しみは込めて話していたんですがダメだったようですね。相手に合わせて話し方を変えなければいけないと学びました。高校生くらいには、敬語で話しかけられたくない人にはくだけた話し方を使えるようになりました。中学生くらいに苦情がきたんですが、すぐには変えられなくて苦労しました。

高校生の頃は周りが荒れていたので、それに合わせてそういう話し方をしていました。話し方だけではなくて、内容もわかりやすい言葉を使い、平易な表現を心がけないといけませんでした。これも相手によって話し方を変えるひとつのやり方なのだなと学びました。相手が理解しやすい話し方をすることで受け入れてもらえるようになります。

大学では、逆に教授のお話が難しすぎてどこから質問していいのかわからずひたすらニコニコして相槌を打つだけでしたね…不勉強よくない。敬語も緊張すると上げるのか下げるのかわからなくなるから混乱しました。自分とレベルが違う方とお話するのは大変です。

主体性が全くなくて、わりと周りや相手が望んでいるのかなぁという話し方をするように頑張っていました。今はもうどの話し方が楽なのかよくわかりません(笑)職場では敬語でいいので楽です。持ってまわった言い回しにし過ぎると通じないというのに最近気が付きまして、頑張って修正中です。伝えるというのは大変困難です。死ぬ頃には滞りないコミュニケーションをとれる人間になりたいです。人類が一律の話し方、一律の言語理解度になってくれたら楽なのになぁと時々思います。難しい言葉も理解できるようになるのになぁ。脳の記憶野にインストールする機能つけてほしいなぁ。アップデートしたりね。

伝えるためには、喋り方も大事、言葉選び大事と学んでいますよって話でした。

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