付き合うとはどういうことか

現代的恋愛観は逆コペルニクス的転回だとおもう。

コペルニクス的転回では天動説が地動説へと変わった。
それにより、星々の動きが簡単に理解できるようになった。
もっとも、天動説でも星の動きは予想できてはいた。
しかし、地動説によってより明快な宇宙の理解を得た。

現代的な恋愛観はまさにその逆を行く。
付き合う、セフレ、彼氏、彼女、浮気、不倫・・・
などの概念によって構成されている。
かつて、男女関係を構成する要因はもっとシンプルだった。
恋愛、性愛、結婚。

現代的な恋愛観はロマンティックラブイデオロギーと呼ばれ、恋愛、性愛、結婚が一体であるという前提のもとに展開している。
とはいえ、当然ながらそれほど単純に行くはずがない。
「付き合って3日後にはセックスをして、1週間後には別れた」
「付き合ってるけど、結婚まではセックスはやめとこうね」
「20歳も年下と付き合うなんて考えられない」
などという言葉を聞くが、改めて考えてみよう
付き合うとはどういうことか。
付き合うという言葉はまさに、ロマンティックラブイデオロギーの象徴であり現代的恋愛観の中核をなすものであることは間違いない。付き合うという概念を見直すことで恋愛にまつわる多くの疑問が解消するだろう。

付き合うというのはふわふわした概念を仲立ちとすることで、互いの目的としている 恋愛、性愛、結婚の不一致を目隠しする役割がある。
男女の数は生物学的にはほぼ同じである。しかし、付き合うことにおいては層ではない。恋愛においては男が不足し、性愛においては女が不足する、結婚においても男が不足する。それは、恋愛対象たりえる男がすくなく、性欲に関してはやりたい男がおおすぎ、結婚に関してはまじめに考えない男が多い。ということを意味している。
これらの、需給関係のアンバランスを解消するために付き合うという概念が利用されている。


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