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その後の展開

 『「超」メモ革命』(中公新書ラクレ)で提案した「超」メモは、日進月歩です。
  本書執筆後の進展について紹介します。

ドッペルゲンガ・シンドロームと戦う

 「ドッペルゲンガ・シンドローム」とは、極めて似た複数の正本を作ってしまうことです(本書の第2-5章の4:158ページを参照)。

 これは極めて厄介な事故です。
 原稿などを書いているときには、PCのエディタで書いたり、Googleドキュメントにアップして修正したり、という操作を繰り返すことが多いので、この事故が頻繁に発生します。

 これへの対処法として、最近、つぎのことを行なうようにしました。
 Googleドキュメントで作業しているファイルをコピーしてPCのエディターに移し、そちらで編集作業しようとする場合には、文書の先頭に「正本P」とメモしておくことにします。
 逆に、PCでの編集が一段落してそれをGoogleドキュメントに移す場合には、「正本G」と書くことにします。
 このようにすれば、どちらが正本かが分かります。

 あまり大した手間を要することでもないので、簡単に習慣にすることができます。
 これでも、ドッペルゲンガ・シンドロームを根絶できると言うわけではないのですが、状況はかなり改善されました

◆URLのメモ

 ウエブ記事などのURLをメモしておきたいことがしばしば生じます。
 例えば、重要な統計データ等が載っているページなど。
 ただし頻繁にアクセスするわけではないので、リンク集に収録するまでもありません。

 この場合、共有ボタンを押してURLをコピーし、それをGoogleドキュメントに貼り付けておきます。どのようなページのURLかを、簡単にメモしておきます。

 とりあえずここに載せておくだけなので、系統的に整理して記録する必要はなく、時間順に次々に記録していくだけで十分でしょう。


◆添付ファイルを送る方法

 2-7章の4(194ページ)で述べているように、企業や官庁などから、パスワードでロックした(つもりの)添付ファイルが送られてきます。少しも機密保持になっておらず、面倒なだけの、ずさんで迷惑な仕組みです。

 送る側も「おかしな仕組みだ」と思いながら、会社の規則になっているのでどうしようもないというのです。

 こうしたおかしな仕組みを回避するために、「超」メモ(あるいは「超」アーカイブ)が役立ちます。ファイルをGoogleドキュメント、またはGoogleドライブにアップし、共有すれば、相手に送れるからです。

 なお、この方法によれば、メールの容量限度を超えるファイルを送ることもできます。相手のメールサーバーの容量限度が厳しい場合でも、迷惑をかけることがありません。






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