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貧乏サラリーマンが見た世界195

金曜日の夕方にスーパーで買い出しをし、金土と夜はワインを楽しみながら夜更かし、日曜日は窓から入るそよ風にうたれながら昼からうたた寝をしていた。日曜から木曜までは酒は飲まないというコロナ下、外出規制時の基本パターンに戻して行くつもりだ。週末午前中は勿論、掃除、洗濯、アイロンといういつものルーティンをこなしたうえで、残りの時間は出掛ける事もなく仕事の事は、何も考えず、ボーっとしていた。ここイスタンブールでもコロナがぶりかえしているようで街中に出るのは止めておいたのだ。今年の夏は過ごしやすく暑いという感じが全くしない、日本の夏を考えると、本当に有難い。世界的に資源エネルギー価格が高騰する中、冷房がいらない夏は経済的にも助かるのだ。特に電気代が大幅に上がった当地ではハイパーインフレといえる前年比80%の物価高騰に庶民の生活は圧迫されている。会社への給与のインフレ調整の訴えも最もな事で当地の事業会社でも臨時給与調整と生活支援ボーナスを支給した。自分の給与はドル且つ、ドル高なので、逆に現地生活費支給が削減され、会社としては円安によるコスト増に対応した調整なのだろうが、何でという感じでやる気が削がれている。冬に向けては世界は天然ガス確保が欧州や日本でも大問題であるが、トルコも同様である。先進各国は安定供給確保が至上命題であるが、トルコ等の資源の乏しい中進国、更には発展途上国には経常収支の赤字拡大問題であり、更にはその赤字を埋める外貨手当の問題となるので先進国以上に深刻な問題なのだ。国家として破綻状態にあるスリランカが他人事でなくなる国が今後とも出て来る可能性が高い。加えて世界的なインフレの潮流である、金利を上げれば景気にマイナスの影響を与える一方でインフレ放置はまともな中央銀行としては出来ない。日本は米欧と比べればまだまだインフレとはいえない状況であり、政策金利を上げる動きはない。国債残高を考えれば、黒田総裁が交代しても上げられる環境にはないと思う。自国通貨建国債なら国家財政は破綻しないという経済評論家を気取ったユーチューバーの方々の主張はデフレならではのものだと思う。金利が上がれば金持ちは株式から国債に流れることになるだろうから、円安を放置してでも金融緩和政策堅持しか当面はないと思う。日銀の当座預金残高は、6月末で552兆円もあるのだ。今はゼロ金利政策下にあるが、金利0.01%でも大変な金額であるのに1%に金利を上げたら年間5兆円になるのだ。そうなれば日銀の経営が持続可能なものとして維持出来るとは思えない。本当に評論家とは無責任な輩だと思う。高橋洋一先生も正しい事を言うだけ、政権を馬鹿にするだけで、庶民を救う提言はしない、大概にして欲しいと思う。国は破綻しなくとも国民全体としてはどんどん貧しくなる一方で国民の中でもアッパーマス層以上は上級国民の仲間入りし、格差は是正しようがない程に拡がるだろう。金利が例えば3%になれば、預金1千万円で年利30万円になるのだ。逆に住宅ローンや消費者ローンを抱える層は大変だ。日本はまだエネルギーと生鮮食品を除けばインフレとはいえず、マクロ的には引き締めに転換する必要はないが、ミクロで見れば苦しむ庶民と金余りを楽しむ富裕層とに完全に分断されている。マスメディアに正社員として勤める上級国民は腹の中でせせら笑いながら、深刻な顔をして危機を煽っているだけで、庶民を助ける提言は決してせず、国葬反対、アベガーを続け、本当の事は伝えない。日本は深刻なエネルギー危機にある。世界を見渡せば日本が置かれた危機的状況が簡単に分かるのに、皆さん能天気そのものだ。今日は、このくらいにして、次回はエネルギー情勢について書いてみたい、まあ気が向いたらなのだが。

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