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貧乏サラリーマンが見た世界378

7月1日、今年1月~3月期の国内総生産(GDP)の第二速報値である改定値が発表された。消費及び設備投資ともに前期比マイナスであり、年換算GDPはマイナス2.9%となる。実質賃金も26カ月連続マイナスだ。経済学者は秋には実質賃金はプラスに転ずるとしているが本当だろうか。こちらは既に年金生活者であり、インフレには節約しか対抗手段がないが、当面はコンサルタントとして少々の稼ぎがあり、一息ついている。昨年秋、65歳となり日本企業を卒業後、住まいの賃貸生活に終止符を打ち、終活に向けた棲み処を探し、新築マンション庭付き1階住居の購入を決め、4月初に東京23区外のトカ田舎に転居して来た。高齢者には管理人室に近く屋外へのアクセスが容易な1階が良く、特に将来を見越して庭からでも車イスで屋外に出ることが出来る点も重視した。また河川から遠い高台且つ地盤の強い場所という観点でも選んだので駅からは徒歩圏内であるが、大商業地には電車かバスで行く必要がある。今はまだ元気であり、日常生活に大きな支障はないが、後期高齢者となれば、買い物も難しくなるだろう故、宅配での生活を考えねばならないと思っている。その為のお金も用意しておく必要がある。その先には自分か家人が先に逝くことになるが、おそらく自分が先に逝くので家人には十分な金融資産を残してやらなければならない。そこでマンション購入は2/3を現金、1/3をノンリコースのモーゲージローンとした。ローンとした部分の現金は外貨と株で運用している。モーゲージ金利は変動ながら長期プライムローン’(1.475%)連動型にて現在は運用益が金利を上回っているので当面は返済せず金利支払いを継続するが、管理費+ローン金利の合計金額が家賃を大幅に下回ることになり、生活費の節約にも貢献している。金利が大幅に上がれば預金を切り崩し返済するつもりだ。それにしてもピケティ先生の21世紀資本の原理をもっと早く知りたかったというか自分の勉強不足を後悔している。学校は真実を教えず、マスメディアで働く人々は富裕層と権力者のために庶民を騙す番組作りに精を出すことで高給を得る存在であり、完全に騙されてきた愚かな自分が恨めしい。サラリーマンは長期に亘り、貯金ではなくコツコツと株式を買うしかない。自分が社内持株会で長年に亘り給与天引きで得た僅かな株式がそれを証明している。年金生活者となった自分にはもはやチャンスはない。もし、運がよければ現在の株式市場が2万円を割るような暴落市場が自分が生きている間に再び起こるだろう。相場は上がれば必ず下がるからだ。そうなれば株式を買い増すつもりだが、今年66歳、既に時遅しで円ドルの為替差益で足元何とか金融資産防衛をしている。しかし乍ら、円高に転換したら為替損が発生し生活水準を今の少し貧乏から貧困すれすれの貧乏に落とす必要に迫られるだろう。解決策は神頼みのトリプル安(円安株安債券安)を願うしかない。日本政治の現状からすれば与野党どこが政権を担当しようが、日本経済は凋落していくしかなくトリプル安も現実味があると思っている。

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