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貧乏サラリーマンが見た世界380

週末、八王子の東京富士美術館で米国ウスター美術館所蔵の印象派展まで足を延ばして来た。日本人は印象派絵画を好む人が多いが、御多分に漏れず自分もそうである。フランス企業研修生として留学中、ルーブルは勿論オランジェリーの睡蓮を眺めるのを楽しみにしていた。一時改修のため、閉鎖されていたが、パリを訪れる際には必ずといっていいくらい立ち寄る美術館である。印象派の絵は明るい。カンバスに描かれる絵は虚構の自然なのだが、印象派の絵は輝いている。同じ虚構でも、この世の中は暗い話ばかりである。一番悪いのは政治家と官僚が富裕層と結託して不正や自らへの利益誘導ばかりするから、おこぼれに与れないマス層の自分などは定年後も働き、節約する以外取る道はなく、結果日々の生活を楽しめず、暗澹たる思いで日々を過ごすことになっているのだ。とにかく世界中にお金をばら撒くだけの自公政府だけは打倒しなければならないと心底思う。日本がいくら資金支援をしてもロシアとウクライナの戦争は終わらないし、カザの人々も救われない。一体誰にお金が渡り、どのように使われているのか、国民には具体的なお金の行先は明らかにされない。そして日本の言論空間には何でもかんでも自由なら良しとする左巻きリベラリズムが蔓延っている。世界を見渡せば地政学的リスクが年々高まるとともに温暖化ガスの排出が原因かどうかは別にしても明らかに気候変動が起こっているのだ。世界81億人の中では、今でも日本人は恵まれた社会に暮らしているが、明るい未来は見えない。とにかく自分のような老人は残りの人生をいかにプライドを捨て生き抜いて行くのかを常に考え、その対策を実行に移していかないとならない。精神的な余裕など全くない中、自分の生活を考える時、やはり米国経済が日本経済に及ぼす影響が大きいので英語で生情報を取捨選択しながら読まなければならない。バイデン政権もいろいろと批判はあるものの、インフレ削減法を制定し、産業活動の自動化と技術革新を後押しする税控除で経済を下支えすると同時に米国連邦準備制度FRBはインフレを抑制しつつ、引き続き米ドルを刷り続けることで短中期的な経済的な不透明感を払拭しようとするのではないかと自分は見ている。トランプ政権になろうと米国国内経済を第一とするのだから、国内経済を強化していくという方向性は変わらないと思う。勿論世界においてはブリックス(BRICS)に参加する国が続々と名乗りを上げると思うが、資本が米欧経済圏かBRICSかに分断されることにより、資本の自由な流れが歪められることは確かだ。一方で欧州は戦略物資にあたらない商品についてはトランプ政権になろうと中国との貿易関係を維持して行くだろう。こうなると円の立ち位置は微妙になるだろうが、やはり、何としても今は外貨、自分にとってはドル・ユーロを稼がなければならない。これは爺いにはなかなかと厳しい話だが、引き続き外資3社のコンサルタントとして円安を活かして捨扶持を得るべく時差に悩まされる日々が続く。


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