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貧乏サラリーマンが見た世界385

世界銀行が定めた国際貧困ラインとは1日あたり2.15米ドル未満で暮らす人のことを言う。現在のドル円レートで換算すると330円前後となる。集英社によると驚いたことに日本人の100人に1人が国際貧困ライン以下のなんと1日210円未満で暮らしているという。そして多くのキモくて金のないおっさん達が弱者男性として女性との繋がりも全くなく独身生活を謳歌するのとは反対に貧乏な生活に喘いでいるらしい。生活保護実数約2百万人に加えて、この貧困ライン層1.2百万人程度が国の支援から零れ落ちているのかもしれない。海外援助などしている場合かと思うが、自公政権は金にも票にも成らない貧困層には御為ごかしの口先ばかりで実質的な支援はしないのである。一方で人気ユーチューブ番組には強者男性ばかりが登場し、彼らの暮らしぶりや発言には正直嫉妬や反発を覚えるが、自分には彼らとの経済格差を埋め得る可能性はゼロである。リハックで後藤達也さんと森永卓郎さんの対談を拝見したが、とても森永さんのように「金がなくても幸せさ」というようには割り切れない自分がいる。何故なら資本主義下の世の中だからだ。会社員時代は常に成長を求められ、下駄をはいた予算達成が当たり前な中、金の匂いに敏感で社内勝ち組への忖度が上手いものだけが報われる世界であった。年金生活者になったからといって資本主義の世の中が突然別のものになるわけもなく、収入が年金だけでは弱者男性に分類されることになる。森永さんのように月10万円の生活費ではとても幸せを実感出来ない。といって高齢になれば稼ぐ能力は低下し、体力も残っていない。猛暑の中、下手に肉体労働で頑張れば熱中症に倒れるし、今はKP.3なるコロナ新株が日本国内絶賛拡散中なのである。罹患すると個人負担の薬代が5日分で1.5万円から3万円だと言う。となると罹るわけにはいかない。身体を守ることが老後生活においては一番ながら、お金になる空間を見つけることが貧乏老人にも必要なようである。自分の場合、毎朝机に向かいパソコンを開き世界の業界情報を英語でチェックする。外資のコンサルタントとして働いているのでコンサル先から付与されたe-mailアドレスに入ったメールを読み、適宜作業し回答やリクエストを発信する。時差の関係から夜にWebでの打合せも入る。長年関与して来た仕事だけに特に新たな努力も必要なくこなしているが、65歳で日本企業から卒業後、今年が1年目であり、1年でどの程度稼げるのか、資本主義社会における自分の残存価値が試されている。負け犬の遠吠えのようなものだが、枯れていく人生において、どこに自分でも拾えるお金が落ちているのかを見極め、将来は確実に消えていく業界における落穂拾いでも食らいついているのだ。世界にはまだまだ自分にも食えるものがあると信じて働いている。今年も残り半年を切った、少なくとも厚生年金額以上を稼ぎ出すことが目標である。

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