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貧乏サラリーマンが見た世界365

世界の石油ガス企業は地球温暖化ガスの排出削減という政治的プロパガンダに関係なく石油ガス田の探鉱や開発に引き続き大規模に資本注入し、建前二酸化炭素排出を削減するなどと言いながら、実際は株主への配当を最大化するべく石油ガス生産を継続し、二酸化炭素を出し放題である。彼らは特にアフリカ、中南米の辺境地で環境破壊しながら石油ガス開発に邁進している。消費者側も依然石油ガス中毒患者であり、口では偉そうに環境問題を語る左巻きの皆さんも実際は日常生活を石油ガスに大きく依存しており、石油ガス産業界にとっては環境保護なぞ本音では糞くらえで問題にしていないのだ。サウジアラビアアラムコ社、カタールエネジー社、ロシアガスプロム社、ブラジルペトロブラス社、アブダビアドノック社を筆頭とする国営石油ガス会社に従来からの西側オイルメジャーズは石油ガス生産拡張計画を着実に実行している。米国だろうと欧州だろうとはたまたブリックス(BRICS)だろうと同じ穴のムジナである。彼らは真剣に再生可能エネルギーに向き合い、取り組むつもりはない。儲かるか儲からないかわからないような不安定な再生可能エネルギーに長期的な投資を行うなんていう経営者はいない。短期的な株主利益の最大化ありきである。米国は今や液化天然ガスの最大の輸出国であり、ロシアからのガス輸入を大きく削減した欧州は米国産ガスに依存せざるを得ず、そうなれば米ドルは引き続き必要になる。ドルは当面崩壊しない。そして米国の天然ガスは所謂シェールガスと言われる地下深い岩盤層に眠るガスを水と大量の化学物質で岩盤層を砕き、生産しているのだ。勿論、生産地の環境破壊はお構いなしである。まあ広大な土地に民家もないのだから、雇用を生んでいることから誰も文句は言わないのかもしれない。現役の頃、友人を訪ねてテキサス州の現場を訪れたが、シェールガス生産は大気と水質を汚染するものであり、人が住んでいたらとんでもない開発方法だと思ったものだ。米国ではお金(マネー)が一番なのだ。そして液化天然ガス生産輸出基地が益々海岸沿いに広がっている。環境や先住民族の土地などもお構いなしだ。インディアンの歴史を見ればヤンキーが何をするかは明白である。石油ガス産業界は、再生可能エネルギーにお付き合い投資を巧にマスメディアを使って宣伝しながら、実際は地球環境より石油ガスからの利益を第一と考えているのだ。なぜなら株主である富裕層がそれを望んでいるからであり、表では地球環境を守れと温暖化ガス排出削減を語り、再生可能エネルギー投資に庶民を誘導する彼らは本当に偽善者である。自分から見るとそれは投資ではなく投機だからだ。お金にならない建前投資に庶民の貯金を吐き出させ、自分達は既存の儲かるビジネスを継続し、懐を更に温めるのだ。であれば、こちらも栓なしであり、自分としては米英独3社へのコンサルタント業務を通じてガスビジネスにも関与し、老後生活資金を少しでも得るつもりである。今秋で66歳になるが、まだまだ働かないとならないトホホの貧乏人生だ。


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