見出し画像

貧乏サラリーマンが見た世界379

最新の家計調査年報(2022年版)によれば65歳以上の高齢者2人世帯の平均月額生活費は268,508円となっている。今年は老後生活のため新居(新築マンションの一室)を購入したので、その購入費用と諸費用及び家財買い替えを除く今年1月からの平均生活費は278,370円となっており、平均より1万円程度上回っている。まずまずといったところかもしれないが、新居購入とその準備をしていたので旅行など老後の楽しみは一切行っていないのに平均を上回っており、今後生活費の見直しが必要になると思う。一方、幸いにも年金収入は企業年金もあるので生活費をカバーしていると同時に昨秋65歳で退職後、今年に入り、幸いにもコンサルタントとしての仕事を得たので、この収入のお陰で家財道具を新調出来た。サラリーマンとして出世しなくとも長く働くなら文系でも専門性を身に着けることで、老後もなにがしかの収入を生む可能性があると思う。ただ自分の契約は1年であり、来年も続くかどうかはわからないが、先ずは順調に老後生活を滑り出したようである。老後生活は貯金より、配当収入か家賃収入を生む資産を現役時代に作ることが大切だと今となっては遅いのだが、後悔とともに強く感じる。自分の場合昭和のバブル世代のキリギリス生活で散財してしまったが、運良く給与天引きの社内持株会で得た株式が資産となり、年金は生活費に充当し、配当をレジャー等に使うことが出来るので、今から投資信託等でリスク投資をしなくとも老後生活は何とかなりそうである。また今年は総じて円安の流れにあり、保有外貨で為替益を得て新居購入時の諸費用に充てるなど老後は幸先良く小さな幸運を得た。現役時代の度々の海外駐在で得た外貨が為替益を生むとは全く考えていなかったので、円安は想定外だったが、今週の円当局の介入と米国政策金利下げの市場予想でそろそろ円高に転換していくような流れが出て来ている。本来は老後に向けて計画的に金融資産ポートフォリオを作り上げる必要があったと思うが、凡人には無理な話で自分の場合はその時々で手取りの給料は散財し過ごして来たので結局貧乏人のままである。それならと、巷ではインフレが来るので預金を取り崩したり、退職金をそっくりそのまま老後生活に向けてリスク投資を薦めるファイナンシャルプランナーの方が多いのだが、やはり突然の病気や事故に備えて民間高額医療保険を付保するとともに金利はつかないが、僅かながら円預金はそのままにしている。プランナーの方々は若いのでリスクが顕在化しても取り返すことが出来るので老人にも新NISAでのリスク投資を薦めるのだろうが、老人にはリスクに見舞われると取り返しがつかないのだ。人生においてチャンスや運に恵まれなかった普通のサラリーマンは老後になっても野村総研の調査におけるマス層に留まるのだから貧乏なりに生活していくしかない。ユーチューブではろくに考えもせず日本は財政再建が必要だとか、いやいや財政は破綻しないのだから財政出動しろとか、預金封鎖だハイパーインフレが来るだの、ドルは崩壊するとか、S&P500のインデックス投資を薦める、いやいや不動産投資なら儲かるとか、将来起こることを確実に起こるかのように予言する方々をよく見掛ける。全員が嘘つきであり、鵜呑みにすれば酷い目に会う。インチキをしない限り、明日起こることなどわからないのだ。                                    


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?