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貧乏サラリーマンが見た世界239

金融リセット、ドルの崩壊と金本位制の復権、ハイパーインフレ、円預金封鎖、財産税とマイナンバーカード、ビットコイン、戦争の拡散、格差拡大、頻発化する大自然災害、炭素税と温暖化、ESGと企業経営とか世界はグレートリセットの時代だとマクロの視点から様々な人間が好き勝手な情報なり、私見を撒き散らしている。視点をマクロからミクロからに変えてみると、庶民にとっては今日の、そして明日の、せいぜい自分の老後くらいの将来しか関心はないようだ。マクロの様々な動きを自分というミクロにどう繋げるかを考える事が大事なのだと思う。大学では国際金融論のゼミで学び、海外と関係のある仕事を選んだ。資源のない日本は海外で稼ぎ、稼ぎをもって資源を輸入しなければならないと思ったからだ。誠に単純な動機だったのである。会社に入り、海外留学を含め最初の12年間は、基本勉強の日々で海外事業担当になる前は財務会計人事審査という事業を担当するに必要な基礎的装備を身につけるため会社に通っていたようなものだ。それから今までの30年間は海外駐在を含め海外事業を担当している。航空会社のミリオンマイラーとして世界を飛び回った。あいつは旅行好きだからと社内ではいつも揶揄されていた。冷戦終結までの日本は米国との関係を見ているだけで良く、またそれで高度経済成長を謳歌した。プラザ合意の1985年はフランス留学中であったが、1986年帰国すると日本はバブル景気に酔いしれていた。会社は社業とは関係のない土地や持ち合い株の含み益に酔っており、えっマジかというくらいのボーナスが支給された。この頃は目の前のミクロしか見ておらず、夜の繁華街で遊びに遊んだ。寮にも帰らず、年上のオーナーママに甘え、世話になるなど生活も乱れに乱れていた。みかねた親に見合い結婚させられるのだが、相手のお嬢も無理やりだったらしく、結婚生活は数年で破綻する。とにかくマクロの流れなど全く見ておらず、自分の目の前しか見ていなかった。個人年金積み立ても保険のオバチャンが煩く営業してくるので入っただけだし、社の第三者割当増資も上司の圧力に屈しただけだし、その後インサイダー絡みで持株会が社内に設置されると忖度で株を買い続けているが、単に結果オーライで今の年金問題や株主を見た配当性向への転換を見通していたわけではない。マクロの視点をもって、自分というミクロの経済活動を決めていれば、貧乏サラリーマンなどにはならなかったはずだとつくづく思う。60歳からの海外出稼ぎでは、円安もあり、既に円換算で3千万円以上預金残高を積み上げたが、これからは、海外投資家と組んで新たな事業に挑むので、そのペースは、遅きに失した感はあるが、加速していくだろう。公的年金と貯金に頼る従来型の老後は、破綻しており、若者は自分のミクロ経済をどうマクロ経済に連動させていくのかを考える必要がある。海外に飛び出している若者達は正解だろう。これからは生活の拠点を日本に戻す必要はない、たまに帰れば良い。我々の時代は運良く高度経済成長とバブル景気があったので、ひたすら膨らむ財布だけで弾けることが出来たが、そんな事は今後、二度と起こらない。循環経済、即ちサーキュラー経済が成り立ち、いち早くそれを実現しそうな国に住む、そこには様々な新たな商材が散らばっている、うまく拾いあげて、楽しみながら仕事を続けていきたい。


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