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貧乏サラリーマンが見た世界383

月曜日夜、4ヵ国を繋いでTEAMsで打合せを実施した。それを受けて今朝はプロジェクトのファイナンスモデルの検証をやっていた。もうすぐ66歳になるのに、若手平社員レベルの仕事から、このプロジェクトを如何に実現するかの具体的且つ現実的なアドバイスもやらなければお金にならないわけだが、コンサルタント契約で仕事があるだけマシだと自分を慰めている。ユーチューブ動画の贅沢で優雅な旅行記や海外生活を見ているとそれとは全く無縁の自分がどうしてこんなに貧乏なのかと思うわけだが、マス層の年金生活者なら慎ましい日常生活を送れるだけでも幸せだと思わないといけないのかもしれない。翌日夕刻からは長年勤めた会社のOB総会に顔を出した。昨年は百名余のOBが亡くなった由で集まった全員で黙とうを捧げたのだが、それと同等の定年退職者が今年新たにOB会員となった。それにしても本社現役社員以上にOB会員の方が多い古い会社だが、業績はまずまずで累進配当政策を発表し、配当性向も4割以上と株主でもあるOB会員には嬉しい話を現役社長がにこやかに語っていた。その言や良しである。やはり凡人は今はまだ何としても大企業に入るべきだろう。引退後は退職金だけでなく企業年金もあるし、そのうえ退職金は会社が確定利回りで運用してくれる。なので贅沢さえしなければ引退後の生活に問題はない。実際新卒者の入社試験の競争率は百倍どころではないと聞く。その狭き門を通過して入社した若者が数年で簡単に辞めていくのが現実なのである。自分などは昭和のサービス残業、パワハラ、セクハラは当たり前のブラックな職場環境の中で必死に耐えて42年も働いてきたのだが、今やいくらホワイトな職場を提供していても若者が早期に退職していく問題は経団連加盟の企業共通の悩みでもあるらしい。それだけ日本はまだそれなりに豊かだということだと思う。帰りしな、節約だけでは息が詰まるのでたまの贅沢で銀座に立ち寄ってワインを飲み、コニャックで仕上げてタクシーで帰ってきた。ワインはイタリアのブルネッロディモンタルチーノ、コニャックはいつものレミーマタン1738だ。火曜日の夜でも、それなりに賑わっており、周りはクリュッググランキュベをポンポンと開けていた。富裕層なのか成金なのかは分からないが、下品な輩はいない店なので自分も現役時代から接待で使っており、それなりの方々なのだと見て取れる。それにしても夜23時近くになっても暑い、帰りはほろ酔いでもあり、とても駅まで歩き、電車に乗り帰るのはしんどいので結局タクシーに乗ることになる。世界は去年エネルギー分野に円換算約500兆円もの投資を実施したのだが、そのうち太陽光には何と80兆円が投じられた。日本の多くの金だけ政治家が太陽光利権に群がるのは「さもありなん」なのである。日本もあちらこちらで太陽光であり、東京では小池知事の肝いりで一戸建てには太陽光パネルの設置が義務付けられ、最近は蓄電池設置の大キャンペーンが展開されている。ただいずれ出て来る大量の危険物を含む太陽光パネルの廃棄問題の解決が図られていないし、天気次第の太陽光で発電した電気を受け、運ぶには送電線網の強化もまだまだ必要だし、大型蓄電池設置も必要になる。そこに金の匂いを嗅ぐ三浦瑠麗さんの元旦那のような利権屋が集まっているのである。元旦那さんは東大から外務省官僚というエリートなのだが、太陽光利権に食いついた。政治家、官僚に加えエリートから怪しい業者まで太陽光に群がる金の亡者が銀座を支えているのかもしれない。

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