貧乏サラリーマンが見た世界252
今年65歳になる直前に帰国し、長年勤めた会社との嘱託契約満了時に、退職金で積み立てた企業第二年金受給と持株会からの退会の手続きをし、社員証を返却する。一応OB会々員にはなる。サラリーマンを卒業したら、オークラでロマネ・コンティとともに牛ヒレ肉のウェリントン風を記念に楽しむつもりだ。そして卒業となれば、公的年金の受給手続きもしなければならない。自分は家人が世帯主となっている賃貸マンションに帰国時に一旦住民登録するが、退職翌月には新たな仕事の契約をし、再度海外に出稼ぎに出る。日本には瞬間タッチで滞在する事で雑所得となる年金に課される税金の支払を回避する。自分の出発前、役所での出国手続きと同時に家人には再度引っ越しさせ、単身且つ無収入の世帯主として再度住民登録させるつもりだ。年金受給口座のキャッシュカードを渡せば、家人の生活には支障はない。これからは残り少ない健康寿命を使って自分のやりたい仕事や旅行を楽しみたい。新たな仕事は人生最後の挑戦となる。それにしても凡人は凡人らしく新入社員として入社した会社で最後の最後まで一介のサラリーマンとして良く勤めあげた。秀でた才能もない自分が、そこそこやって来られたうえ、新たな仕事で声がかかったのは入社した会社が時流に乗り、海外に出て成長したからであり、長くその会社の海外事業を担当し、駐在もし、子会社の社長という経験もしたからだ。運が良かっただけである。それにしても、こんな爺いに良く声がかかったものだ。これからは経営者の端くれであるが、新たな雇用契約は3年間、節約は考えず、とはいっても年棒の範囲内でお金を使うつもりだ。60歳からの5年の出稼ぎ生活はコロナもあったがまさに節約した貧乏生活を送り、貯蓄に励んだのでもう十分だろう。勿論、分相応ということはあり、浮かれてファーストクラスに乗ったり、セレブホテルに泊まるなんて事はせず、休暇ではビジネスクラス且つヒルトンとかマリオットといった普通のホテルチェーンのハイグレードなホテルという程度の贅沢をするに過ぎない。年棒もサラリーマン時代と比べレベルアップしているが、経営者などとは言えない金額だからだ。2桁億円からが、経営者と言える。自分の年棒など10分の1以下である。話はそれるが、YouTubeでセレブのためのブルガリ東京ホテルの紹介動画を観た。1泊30万円からと驚きの価格設定である。自分の稼ぎでは、まだまだ縁のない世界である。ただ、運良く事業に成功し、68歳から年棒を大幅にアップのうえ真の経営者として契約更新出来ればと夢を見る、勿論いまの時点では狸の皮算用である。それでもやる気にはなる。まずは小さくとも、土地に密着した環境に配慮した分散型エネルギー循環システムを構築するつもりであり、且つ再生電力の最適化を目指している。この表看板と同時に炭化水素源はまだまだ儲かるビジネスであり、表はグリーンを掲げながら裏ではこの炭化水素源で儲けるというビジネスを考えている。サウジアラビアのアラムコ社や欧米メジャー各社が、その事を証明している。大した能力のない自分の戦略は所謂小判鮫に過ぎないので目立たないように儲ける。雇用主のオーナーも世の中では全くの無名ながら超絶の資産家であり、自分への投資は小遣いからのベンチャー投資というところだろう。
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