見出し画像

貧乏サラリーマンが見た世界241

野村総研の調査基準では純金融資産残高1億円以上を富裕層に分類しているが、1億円あっても自分のような定年後の非正規契約社員は、自称しているようにただの貧乏サラリーマンである。1億円程度の資産残高の人間では富裕層の証である豪邸や自家用機もクルーザーも持てない。貧乏生活なら、相当な不運に見舞われなければ、送っていけるというだけだ。不運に襲われれば、あっという間に貧困層にまで落ちる可能性がある。今はそういう時代だ、国際金融秩序崩壊のリスクが高まっているからだ。そのリスクをグレートリセットなどと称し、先が見えない時代に生きている自分は富裕層などではなく、やはりせいぜい貧乏アッパーマス層というのが実感である。5億円以上で準富裕層、富裕層というのは100億円以上の人々の事だろう。1億円以下は貧乏層という事だろうから、日本の世帯総数5340万世帯の97%は貧乏層になる。これが実態で真の富裕層のみが優遇され、現在は彼らの金融資産が増え続けている。そういう立て付けの制度になっているから必然の結果なのだ。3千万円以下は貧困マス層と分類すると、その比率は78%と日本は貧困社会に突入しているが、1億総中流社会の残像と2次大戦後の高度経済成長による復興の恩恵を受け、日本は食文化に優れ、自然も豊かで住みやすいという詐欺まがいのマスメディアに情報操作され、五輪汚職を巡り明らかとなって来た某D社を中心とする中抜きによる格差拡大にさえ気がつかなかった日本人はゆでガエル化し、どんどん貧しくなっている。3.6兆円もの赤字を作った五輪委員会のいい加減さは想像をはるかに超えている。こうした中、世界の中央銀行が作り出した金融バブルに踊るのではなく、これからは現業に汗水を垂らす事が生き残る道だと考えている。それも地産地消型のビジネスが今後の重要な分野となる。金塊だ土地だビルに投資だというものではなく、生活に密着したビジネスが大事なのだと考え、今年65歳を迎え長年働いて来た会社を卒業し、新たな会社で心機一転、海外の現場で働くつもりである。なんのかんの言っても会社の戦略やルールに基づいた新規開発事業で培って来た自分の真の力が試される。何程の事が出来なければ、過去の会社への不満や待遇への愚痴は、正に自分の力不足だけだった事になる。過去は大企業の枠組みや仕組みを利用して、表舞台には簡単に立てていたが、これからは実力を示さない限り、誰にも相手にされなくなるのだ。一方で、拘束や縛りがなく法律の枠内であれば、倫理観や正義に過剰に囚われる事なく是々非々で自由に動く事が出来る。特に温暖化ガス削減、グリーンエネルギーなど欧米が主導する絶対正義に縛られず、まだまだ炭化水素がエネルギーの主軸であり、儲かる分野でもある石炭、石油、天然ガスビジネスを支援していく。その中で一歩だけ先を行くような、水素のように遠いビジネスでなく、明日のビジネスに挑戦していきたい。定年後、トルコで働き、既に仲間も出来た。ここトルコは文明の交差点でもあり、トルコ人といっても血は周辺国と混じりあっている。実際、自分が日頃から付き合いのあるビジネスパートナーにはフランス系、イタリア系、ギリシャ系、ユダヤ系がおり、様々なのだ。日本人がトルコ人と子供を作れば日本系が生まれる。そういう子供の中にも優秀な若者がいる。自分が今働いているトルコに限らず日本人はもっと海外に出て働き、伴侶を得て日本系の子供をどんどん作れば良い。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?