貧乏サラリーマンが見た世界157
海外から原材料を手当しなければならない日本企業には辛い局面を迎える。マーケットが海外にあり、原材料価格をパススルー出来るなら良いが、日本市場がマーケットとなると大変だ。また原材料調達は巨大企業しか実施出来なくなるだろう。相場が乱高下するので、取引所に対する積立金、所謂マージンコールが大きくなるので、キャッシュ手配が出来ない企業は市場から排除される事になる。資源エネルギーの高価格が続く中、生き残り戦略に失敗すると倒産の憂き目に会うだろう。ロシアの天然ガスを市場から排除することは非現実的であり、出来るわけがないのだが、強硬されると日本を含め天然ガス輸入国は大変な事になる。だから原発だといってもウラン濃縮施設もロシアが牛耳っているのだ。ものを知らされないと言う事は恐ろしい。日本メディアはかつての大本営と同じである。現実的には日本も石炭に回帰するしかない。日本は超々臨界の技術を持っているのだ、日本で新設し、アジア諸国に輸出したら良い。それが日本自らの意思では言えない。未だに敗戦国に過ぎず米軍が実質的に駐屯しているからだ。ビジネスにおいても米国の国益に反する事はできない。欧州に目を転ずると全く話にならない天然ガス需要削減を発表しているのだが、メディアは米国の液化天然ガスがカバーするなどと嘘八百を伝えている。液化設備が突然増えるなんて有り得ない。これから日本はエネルギー価格の高騰と計画停電を覚悟しなければならないし、冷暖房機器等電気製品への特別税が必要だ。そのくらいの危機に直面している。その上、台湾、尖閣という差し迫った防衛問題も抱えている。給料が上がるなんて有り得ない。職があるだけマシだという世界になる。移民を受け入れる国になっている日本は柳井さんが言っていた年収2百万円以下と1千万円以上の二極分化への移行期にあるように見える。9対1といった悲惨な世界にならない事を祈るばかりだ。
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