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貧乏サラリーマンが見た世界336

円安による輸入コストプッシュ型インフレ下、今春闘では久しぶりに大企業の高い賃上げ率が報道される中、金融市場はいよいよ日銀のマイナス金利解除という流れになっているが、庶民の目線で経済の実態を眺めて見ると個人消費は前期比マイナスで伸びていないし、企業の倒産件数は増加傾向にあり景気は弱含んでいる。ただ富裕層や上級国民に寄り添うメディアは好調な大企業業績と日経平均株価の上昇を受け、お祭り騒ぎである。一方でコロナゼロゼロ融資で生き延びて来た所謂ゾンビ企業群の倒産と倒産による庶民の失業は市場原理からしてやむ無しと切り捨てている。そして企業の倒産は産業構造の転換だと言い張り、それにより生まれる失業者は新しい産業に吸収されると現実には起こりえないことを吹聴し、庶民を騙す。いつもこの手である。そしてマイナス金利が解除され、徐々に政策金利がプラスに転じようと住宅ローン変動金利にはすぐには大きな影響はないとして庶民の住宅購入を引き続き煽り続ける。自分の場合、2/3を現金でマンションを購入したが、残りの1/3はノンリコース型モーゲージローンであり、金利動向を見ながらローン額を減じていくつもりだ。残してある現金は病気や介護対応の一次防波堤乍ら、実際に大病をしなければ年齢とともに減じていき返済原資にする。早死にしてしまえばノンリコース型であり、家人や親戚に迷惑は掛からない。加えて配当所得のため継続保有する株式も後期高齢者の年齢に突入したら、徐々に売却していき、死ぬ間際には売り切るというのが理想であるが、そうは問屋は卸さないかもしれない。現在は前期高齢者となり1年目であるが、今から投資はするべきではないと自分に言い聞かせ、メディアの煽りには耳を貸さないようにしている。お金が欲しいなら働くしかない。富裕層なら良いが、貧乏老人には投資の下振れリスク対応は出来ない。庶民にとっての投資は長期でやるもので定年を迎えてしまったら万事休すで自分の健康寿命と引き換えに引き続き働くか、手持ち資産でいかに生き延びるかを考えるしかない。老後生活の保障を政府に求めるなら裏金問題で政治家を責めるなんてことは出来ないというか本音では責めるつもりもないグループが存在する。世襲議員とその郎党という集団であり、今もって健在なのである。自分の場合はサラリーマン時代に人格者面をして心の中では人種差別主義者である欧米エグゼクティブを前にして冷や汗をかきつつ苦労して得た英仏語と海外ネットワークを生かして外資で働き、外貨を稼ぎ、為替動向を見ながら、外貨売り円買いで生活の足しにするという戦術で行こうと思っている。ネット空間にはロシア、中国を中心とする経済勢力を賞賛して欧米経済を馬鹿にする輩が多いが、日本経済は過去30年間それ以下の体たらくなのである。どこを見て日本は大丈夫だというのか全く理解できない。いずれにせよ今後5年程度で世の中が大きく変わりそうであり、新しい世の中を見据えながら働き、70歳になったら完全に引退するつもりであるが、親愛なるブラートフ君、貴君の世話になる時が来るかもしれない。

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