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山雅分析班2023シーズン振り返り企画 第3弾

※本収録は2023年12月10日に行われたものです。後半で2023オフの補強展望を語っていますが、この時の3人はまだ何も知らない状態で語っています。大予想大会をしていると思って、答え合わせをしながら読んでいただけますと幸いです笑

霜田正浩監督就任1年目、スタイル構築と昇格の両取りに挑むも敗れたシーズン。山雅分析班として活動しているいぬねこさん・hayaさん・おぐちの3名で振り返りました。
いぬねこさん→hayaさんと繋いできたリレーも僕で最後。本記事がラストです。

第一弾
2023シーズンの時系列で振り返ったパートはこちら

第二弾
チームが掲げたKPI達成度と昇格に足らなかった点を議論したパートはこちら




2022オフ補強の評価

いぬねこ:2023シーズン開幕前のオフ評価ということで、一旦新卒以外で獲得してきたのは、藤谷壮・渡邉千真・喜山康平・ルーカスヒアン・滝裕太ですかね

おぐち:そうですね

いぬねこ:ルーカスヒアン以外は一定程度試合に絡んでいたので、ぼんやりこういうサッカーっていうところには合っていたなと。霜田式でいうと、守備強度の面で置いてかれてしまった選手の出場時間が少なくなっていったのが想定とのズレですかね。まあ現有戦力が多かったのでその中では割とよく獲ってきた方なんじゃないかなーと

おぐち:新卒組意外だとそうですね。まずまずかなというところですかね。途中加入組は意向に沿って取ってるからハマるよねという。野澤零温は最後までわからなかったけど、どういう使い方をしたかったのかっていうのは。まあ深さを取りたかったっていうのはあるんでしょうけど

いぬねこ:多分そうですね。加入した当初裏抜けさせたりしてたじゃないですか

おぐち:そうでしたね

いぬねこ:あれをやりたくて獲ったという意味でははまってる認識でいいんじゃないかなと。原則的な設計図通りにはめ込むと違う気はしますが

haya:野澤零温に関しては第一希望じゃなかったんだろうなというのはずっと思ってたり...

おぐち:正直な話それは否めないと思います。

いぬねこ:時期遅かったですしね

おぐち:元々下條さんが漏らしてたやつからだいぶ期間空いてますもんね。安永玲央はすぐ来たけど。その時に言ってたのって、個人で違いを出せる、ドリブルとか2列目でゴール前で判断できる選手。そのイメージ像からは若干外れてる

haya:どっちかっていうと山口一真の方が近しい。思ってた第一志望の選手が来なくてという感じじゃないかなー

おぐち:野澤零温の加入も安永玲央から1ヶ月空いてますしね

haya:タイミング的に下條さんのコメントの時には安永玲央は決まってたでしょうね

おぐち:多分そう。だから土壇場で破談になったとかあったのかもしれない。誰だったのかはわからないけど。補強の話が出た時に思ったのは、今いる戦力には合致する人がいないってことだったんですよね。補強するってことは

いぬねこ:そうですね

おぐち:そういう意味ではドリブラー気質がある選手は何人かいたけど、やっぱり足りなかったっていう部分で、さっきいぬねこさんが言っていたように守備強度や走る部分が足りなかったのかなと。一部の選手が尖り過ぎてた。新卒含めて

haya:名波さん補強っぽい部分があるから一概に言えない部分があるんですよね

おぐち&いぬねこ:そうっすね

haya:霜田さんのための補強だったのか、いろいろ事情があってのこれなのかはまたいろいろ変わってくる。特に喜山康平とかもそうですけどそれなりのベテランを取ってきたけど出れなかったり。新卒も國分龍司が少し出てた時期あったけど、ほぼ育てられなかったって言うのはJ3においては重いなと

おぐち:そうですね

いぬねこ:これだけ新卒が活躍しているリーグですしね

おぐち:さっきもありましたけど、クラブ事情的にも新卒を戦力化していかないと難しいですよね。札束で殴ることができないとなると

haya:濱名真央とか田中想来とか去年も出てて、クラブ的にも特別な立ち位置な選手だったりもしますしね

いぬねこ:そうですね。大卒選手に関してはどこのタイミングで内定出してるかわからないですけど、下條さん入った後に出しているのであれば、やるサッカーが明確にわからないのに内定だしすぎじゃね?って感じはしましたね。ディテールがわからないのに

おぐち:可能性あるのは、去年最後まで昇格争いがデッドヒートだったじゃないですか。そこで、良いほうに転ぶと踏んで内定出していたのであれば、名波さん続投だったら何人かはまっていた選手はいたんじゃないかなと。そっちだと思ってたのかなって

いぬねこ:でも名波さんの時って、夏ぐらいからクラブ上層部がちょっと違うかもって感じで動いていたみたいな話あったじゃないですか

おぐち:あー。ありましたね

いぬねこ:それを考えると、ちょっと辻褄合わないなーみたいなのも

haya:逆に、上がったら続投みたいな話もありましたよね

おぐち:上がって切るのは難しいでしょうね、クラブの立ち位置的に

haya:しかも次が霜田さんでしょ?上がって名波さん切って霜田さんにしてたら、結構(選手の)求心力を得られなかったと思う

いぬねこ:確かに

haya:言い方悪いですけど、下條さん的には変えたかったけど状況によっては続投みたいなのもあったのかなと

おぐち:名波さんに対する下條さんからの評価はあまり高くなかったかも知れないですよね。結果とは別軸で。あの戦い方が上のカテゴリーで通用するかどうかも含めて。補強ありきになりかねないし、うちのクラブの体力としては頭打ち感はある。
そういう意味では霜田さんをバックアップする補強はできていなかったなというのは思う。結構手駒が揃った状態で霜田さん来てるから。ルーカスヒアンとかもそうだったかもしれないけど。結局それが原因でスカッドに厚みが出てこないっていう。信毎にもあったように戦術練習20人でやってたみたいな

いぬねこ:あれ結構ですよね

おぐち:あれ結構重要情報だと思いますよ

haya:でも納得はできちゃうよなー

おぐち:しかもこの20人だったら結構言えちゃう気がする。多分試合に絡んでたのそれくらいの人数ですよね

haya:僕らもスペースで20人ぐらいって言ってましたよね

おぐち:そう。ベンチ外のこの選手とこの選手含めてみたいな。多分そうなると宮部大己とかが入ってないんじゃないかな

haya:榎本樹とか

いぬねこ:そうですね。微妙

おぐち:監督によりけりですけど、モチベーション維持するのは難しかったでしょうね

haya:オフ補強の評価か…話それましたけども

おぐち:難しいな。ベストだけ決めときます?

いぬねこ:ベスト?夏含みですか?

おぐち:開幕前の加入だけにしましょう

いぬねこ&haya:これはまあ笑

いぬねこ:試合に絡んでるのが、だって笑

haya:そうだもんなぁ笑

おぐち:まあそうだよなー

いぬねこ:じゃあ名前は言わずに次行きますか笑


霜田正浩続投について

haya:こう見ると(2023開幕前の)全然補強当たってないなー

おぐち:復帰組除くとそうですよね

いぬねこ:明確に霜田サッカーに当たってないっていう感じですね

おぐち:当たってない。全然当たってない

haya:これでスタメンがある程度固まってて、鹿児島的な感じで。スカッドに厚みを持たせるための補強だったらこれくらいの感じでも良いかなって思っちゃうんですけど。絶対的なレギュラー藤谷壮ぐらいで、渡邉千真と滝裕太加えてっていう。がっつりやり方変えて霜田さんのサッカーやってこうって時に藤谷壮しか結局レギュラー変わってないじゃんってなったらね

おぐち:そうですね。既存の選手たちの成長次第になってきちゃうと

haya:じゃあ2022シーズンの方が合ってるじゃんっていう

いぬねこ:まあ具体が固まっていない段階で獲るのが難しいのはわかってるんですけど。夏と勝手が違うって意味では

おぐち:とは言え今オフに向けてのバックアップは大事になってくる。(2023シーズンの成績に関して)一個の言い訳したい要因だと思うんですよね霜田さんにとって。言わないでしょうけど

いぬねこ:スカッドやりたいことに合ってないもんっていうね。」

おぐち:ちょいちょいちょいっていう部分だとは思うんで。そして、霜田さん続投っていうことで。今年は早々に決まったということで。これはまあ妥当かな

haya:うん

いぬねこ:超妥当だと思います。軽くまとめてあるんですけど

おぐち:えらい笑

いぬねこ:現状の状態で2年目だったら切られてても不思議じゃないと思うんですけど、さっきも話に挙がったようにスカッドが合ってない中で、寄り道したことも含めてまだまだ道半ばかなと。最後まで昇格の可能性を残してたからこそ結果の話になるけど、2022シーズンみたいな昇格争いなら早々に脱落してる。厳しい言い方になるけど、J3特有の勝負弱さが味方したし、その勝負弱さで結果を得られなかった


おぐち&haya:うんうん

いぬねこ:その中でさっきのようにバックアップと突き上げが必要なんだけど、来年こそ貫いてなおかつ勝ち点詰まないと、ディテールが違う監督になりかねないかなーというのが怖い。エクスキューズとしては、大きなミスをした選手が試合メンバーに復帰しないこと。稲福卓、田中、篠原弘次郎、喜山康平、宮部大己。これだけいると気になってしまう


おぐち:まあクラブとしても道半ばだと思いますし、1年でどうにかならないかもしれないというプランも元々持ってたとは思うので。加えて妥当だなと思うのは、主力選手からの評判は悪くないんだろうなということ。当たり前っちゃ当たり前だけど、チームの核になる選手から、このサッカーに対しての評価というか手ごたえみたいなものはシーズン中もシーズン後もコメントに出ている。外からは一旦置いといて中からの評価は高い。だからこそこのタイミングで切ると、(選手から)フロントに対しての不信感が出ると思うので、そのあたりを含めて切るって選択肢は無かったんだろうなと思いますね

haya:そうっすね。内側からの評価と、外っていうのの範囲がどれくらいかによりますけど、得点王とアシスト王が出て、ベストイレブンに2人が入ってるじゃないですか

おぐち&いぬねこ:うん

haya:その点考えると、自分が活躍するイメージは外の選手からもつきやすいのかなと思います。それは今までにない強み。反町さんの時もある意味そうだったけど、その時より若手ウケがいい。どちらかというと反町さんの時はハードワークとか経験みたいなところだけど、今回は菊井悠介や小松蓮みたいに若い選手が活躍したというのも評価のポイントに含めていいんじゃないかなと

おぐち:そうですね。もしかすると結果的にこのオフが閉じたタイミングで振り返ると、改めて良いよねということになるかもしれない。例えば、J1の有望な若手選手を引っ張って来れました、とか。それって今までうちができていなかったことだと思うので。下條さんが名刺代わりになるサッカーを目指すと言っていたことが一定できたっていう。あとは、それをどれだけ深められるかみたいな

haya:と、敢えて逆の意見で言うと、それが出来る(霜田さんにフィットしたスカッドを整えられる)という前提で続投させてますよね?というのはある

いぬねこ:なるほど

haya:続投については肯定的なんですけど、今年と一緒で思ってた選手が集まりませんでした、その中で1年で昇格目指しますみたいな繰り返しにならない何かを見せないといけないかなと思います。これからですけど

おぐち:そうですね

いぬねこ:それなりの用意をするんですよねっていう

haya:うん。それなりの取り組み、働きかけ、発信の仕方みたいなのが今後必要になってくるなと。ピッチ内の成熟度もそうですけど

おぐち:2年目ってことで周囲の見る目もシビアになりますからね。確実に。2年目なのにという見方になる

haya:今年の貯金がどれだけあるかっていうのも。貯金が無かったら一緒になってしまうから。シーズン前から貯金をどう生かすか、どう穴埋めするかとかはやらないと

おぐち:このまま続けてれば(昇格できるという見立て)ってのは難しいかもしれないですね

haya:そうそう

おぐち:来季もこのペースでやって、じゃあ昇格できますかって言われると、素直にYESとはなかなか言いづらいというか、圧倒的にはなれない。もう少し成長角度を上げていかなきゃいけない。それが補強なのか、やり方自体をブラッシュアップするのか

いぬねこ:突き上げがあるのか

おぐち:そう。突き上げって意味では(シーズン終了直後に)トレーニングマッチを組んでいるというところも、実戦経験を積ませつつ、戦術を叩き込むっていうのは数こなさないとだと思うので、その意味では期待はしたいかなと。継続が決まったことでやりやすいし、安心してできる。この監督のためにプレーして良いんだっていう。決まってないとこの監督のためにプレーしてなんかあるの?と思ってしまうことがあると思うのですよね実際。来季いないかも知れないじゃんという気持ちになりかねない。この人が来年も見るってわかってるなら。それはちょっと期待したいかな。
例えば、開幕戦でめちゃくちゃ序列変わってるってなったら面白いですけどね

いぬねこ:それ面白いですね

おぐち:そうであるべきだとも思うし、健全な競争としては。そうはいっても補強は必要になる


2023オフ補強ポイント

おぐち:補強ポイントはサイドバックかな…

いぬねこ:枚数的にはサイドバック

おぐち:場合によってはセンターバックが最優先になるかもしれない

いぬねこ:そうですね。シンプルに今枚数足りていないのがセンターバックとサイドバックだとおもうんで

haya:一番プロテクトしなきゃいけないのはセンターバックかな

おぐち:そうですね。この今年のやり方を継続するのであれば絶対ですよね。レギュラー2人ありきみたいな

haya:前線は多少変わっても仕組みとしては成り立ちますからね。フィニッシュのところはわからないけど。まあ仕組みで何とかするのが基本ではあるけども

おぐち:1トップの所はチャンスは来るので、有望株をレンタルでも連れてこれれば多分点を取るチャンスをあげることはできるんですけど。後ろが難しいんじゃないですかね

いぬねこ:後ろ難しいですね

おぐち:だいぶ替えが利かないというか、抜けたときに替えが見つからないんじゃないかなと

いぬねこ:特に左

haya:常田克人、野々村鷹人みたいにシーズンフル稼働で高いパフォーマンスをしてもらわなきゃいけないというのは、若手とかだと難しいんじゃないかな

いぬねこ:あの年齢でっていうのを考えるとより難しい

haya:ストライカーだったら今治の千葉とか宮崎の南野とか若手がポンと出てきたりするんですけど、やっぱりCBって例えJ1の有望株であっても急に1年通して主力張ってくださいっていうのは

いぬねこ:しかも安定して成績残してくださいっていう

haya:昇格に絡むぐらいのプレッシャーの中でっていうのも含めて

おぐち:難しいのは、あんまりセンターバックは同格の選手がいないのもそうだし、FWは頑張って2人で回しましょうもできるじゃないですか

いぬねこ&haya:うんうん

おぐち:でも正直センターバックってローテーションで回すってのは難しい。連携とかもあるし。そういう意味ではここが肝だし、早めに固めたい。常田克人は…野々村鷹人は多分大丈夫じゃないかなと踏んでいるけど

いぬねこ:野々村鷹人は大丈夫なんじゃないかなと僕も思ってます

おぐち:残せるかどうかは最大の補強かもしれない

haya:野々村もちょっと怖いけど

おぐち:契約年数がちょっと不安要素。3年目終わりましたよね今年

いぬねこ:あーそっか

おぐち:新卒の時に3年契約を結んでいたら(契約切れになる可能性が)怪しいなという

haya:話はあってもおかしくない

おぐち:大分穴のない選手になってきたから、上のレベルで磨けば全然面白いとは思うし、京都とかそういう選手好きなんじゃないかなっていう

いぬねこ:そもそもチョウキジェさんですしね。監督

haya:3番手、4番手でもいいから(上のカテゴリー)行きますみたいなスタンスだとちょっと怖い。J2挑戦してみたいみたいな感じだったら2枚抜きも全然あるなっていう

おぐち:うん。全然ある

haya:2枚抜きで穴埋められないってなってきたときに、さっきの続投の話になってくる。じゃあやり方変えないとまずいんじゃないかなと

おぐち:ある意味今年の積み上げが無かったことになるみたいな。仕組みとしてはいいんですけど

haya:前線よりはセンターバックの方が。今年の積み上げって意味では無くなってしまうかもしれない

おぐち:そうですね。いきなりそこにハマる選手をとってこようとなるとまあまあ高いんでしょうという。外国籍枠を使うとかになる。
他に、今年の理想形とのギャップを埋めるためにってなるとどこになるんですかね

いぬねこ:サイドハーフじゃないですかね。ボランチは安永玲央の確保。もしくは似たような選手の補強

おぐち:正直安永玲央は言い方悪いかもしれないですけど狙い目ですよね。うちとしては

いぬねこ:間違いないですね。水戸の監督契約更新しましたし

おぐち:水戸に帰っても出番ないでしょってので交渉はしやすい。ただ、他のクラブからの横取りは以前hayaさんがおっしゃっていたようにあり得る
haya:(山雅にとって狙い目ということは)他のクラブにとっても狙い目

おぐち:J2の中堅層のクラブからしたらまさに。そんなに高くないだろうし。しかも良いコンディションに整った状態で来シーズン入れるんで。後半戦出たから

haya&いぬねこ:そうですね

おぐち:ボランチは安永玲央を獲れたら、米原秀亮、安東輝もいるし。じゃあサイドハーフか
※編集注:収録後に安永玲央の完全移籍、安東輝の契約満了がリリース

いぬねこ:サイドハーフ重要だと思いますね

おぐち:ここが結局理想像がわかんなくなっちゃったから

haya:そうわかんない

おぐち:開幕当初の理想像なら山口一真はバチコンはまってるんだと思うけど、野澤零温とかどうなんだろうとか、村越凱光とかあたりも

いぬねこ:村越凱光もなんか出来ちゃってるけど根本のタイプは違うんだろうなと。右サイドでやらせるなら外張らせた方がいいと思うし

haya:開幕当初のレギュラーが榎本樹と滝裕太だったのは、今になるとすごいわかる気がする

おぐち:そうですね。ちゃんと忠実でしたしね、榎本樹は理解度高くて決められたタスクをやりきる

いぬねこ:1トップにも使えますしね

haya:鈴木国友もいますし。1トップ贅沢ではあるんだよなー
※編集注:収録後に鈴木国友の栃木シティ移籍がリリース

おぐち:1トップの難しいところは一人勝ちになっちゃうところなんですよね

いぬねこ:そう、何人か揃っていても渡邉千真みたいに、あんま出れないみたいな

おぐち:そう1人が当たり始めるとやっぱりその選手の一人勝ちになっちゃうから。そこまでのアピール次第なんだと思いますけどね。
サイドハーフは滝裕太がもし仮に帰ったとして、枚数的にも足りないしタイプ的にもミスマッチだから…レンタルか獲ってくるか…
※編集注:収録後、滝裕太の完全移籍加入がリリース

haya:比較的はめやすいポジションではある、格上の選手が来るかは置いといて選択肢は多い

おぐち:そうですね選択肢は多い。ですし、上位カテゴリーのクラブでも外国籍選手が入ってきたりするから若手はあぶれがち。ここは何とかなりそう。
あとは...GKどう思いますか??

いぬねこ:僕は補強が必要と思いますが、優先順位は低いです。薄井覇斗も控えてますし。薄井覇斗結構評価しているんですよ

haya:たしかに。見ている人薄井覇斗を評価している人は多いですよ。僕もそうですし

おぐち:新卒で入ってくる時にポジション取るかもしれないと思っていたし

haya:菊井悠介と同格か、何なら(流通経済大学)でレギュラーだったからそれ以上の評価だったかも

おぐち:来季薄井覇斗は3年目じゃないですか。ほぼ試合に出れていないので、期限付き移籍で出場機会がほしいとなっても全然おかしくないし。そうなってくるとGK1名は補強が必要になってくる
※編集注:収録後に、薄井覇斗の広島への期限付き移籍がリリース

haya:そうは言ってもGK1枠ですからねえ

おぐち:ビクトルと村山智彦の壁が高い

haya:GKにセービング能力を求めるとなると、薄井覇斗よりもビクトルや村山智彦が優先になってしまうそうだし

おぐち:序列が変わるとしたら主力に何らかのアクシデントがあったときとか

haya:とはいえ主力2名に同時にアクシデントがあるなんてそうそうないし。その機会を薄井覇斗が待っていられるかというと微妙なので、他チームで出場機会を伺ったほうが可能性は高そうなのでどうするのかなと思ってみています

おぐち:来季GKにどんな能力を期待するか次第ですよね。求める能力によってはビクトルが移籍してしまう可能性もあるかと思っています

いぬねこ:僕もそれ考えていました

おぐち:霜田監督が理想としていたサッカーのGK像にフィットしているかというと100%ではないと思っていて。シーズン中も話していましたけど、GKがエリア外に出てビルドアップに関われるかどうかで最終ラインを上げられるかどうかに影響してくる。なので、来季もし前からプレッシングにいきたいと考えるならGKは補強ポイントになりうるかなと

haya:あとは年齢的な部分も。ベテラン2枚をGKに抱えているというのはねえ

おぐち:J3クラブにとっては贅沢だし、他のポジションに使っても良いのかなと思う部分もあったりはします。これが例えば若手2名を競わせているとかだったら(将来性も含めて)良いと思うのですよ。ただベテラン2名を競わせているのがクラブとしてもどうなのだろうかと

haya:(ビクトルについては)岐阜とかありそう...

おぐち:セービングを重視するチームならあるかも。バイネームで言ってしまうと沼津の武者みたいなGKの方が、やや安定感には欠けるかもしれないけど足元のスキルに長けていて勇敢なタイプのほうが

いぬねこ:僕も武者は相当買ってますね。正直ほしい。ただ、上のカテゴリーに移籍してしまっているかもしれない

haya:さすがにビクトルが移籍してしまったら若手レンタルとかじゃないですかね
※編集注:収録後、ビクトルの契約更新がリリース

おぐち:村山智彦が1番手で、2番手を薄井覇斗・神田渉馬と争うくらいのイメージ?

haya:ですです。それくらいのイメージです。大卒ルーキーを獲得というのも考えにくい...

いぬねこ:大卒ルーキー獲得すると神田渉馬の1つ上の年齢になるのか

おぐち:ちょっと固まりすぎですよね。年齢層が。固まり過ぎというか偏っている。20代後半くらいの選手が1名ほしいような。若手とベテランの間が空きすぎているので。ただ、あくまで理想です。20代後半のGKってバリバリ活躍している年代なので、獲得してきたらおそらく主力待遇になるという。悩ましい笑

haya:僕は藤枝から契約満了になった上田は良いなと思ってます

いぬねこ:来年27歳ですね。良い年代

haya:大宮で(霜田監督と)一緒にやってるし。なんなら霜田監督は上田使ってましたし。笠原もいましたけど

おぐち:エリア外まで出てボールを触れる選手だし、ロングキック良いボール蹴りますよね。うちとしても移籍金を満額払って獲得するよりも、契約満了になった選手を獲得するのが現実的かもしれないですよね。主力選手が大金を残して去っていくとかがない限り

いぬねこ:ちょいちょい噂はありますけども

おぐち:主力級の選手にはオファーはあるでしょうね

いぬねこ:例えば、小松蓮と菊井悠介が2名とも残留したら凄いですけどね

haya:ただ、霜田監督の元でやりたいからとかっていう理由で残ると言い出したら、上カテゴリーでやってこいと送り出しそう
※編集注:収録後、小松蓮は秋田への移籍、菊井悠介は契約更新がリリース

おぐち:もっと上手くなってほしいと思ってそうですよね。あるとしたら松本山雅というクラブへの恩義とかですかね。正直菊井悠介は手放したくないなあ。顔になれる選手だから

いぬねこ:来季から10番を背負っていてもおかしくない
※編集注:収録後、菊井悠介の背番号10番への変更が発表された

おぐち:戦術理解度が高いし、チーム内での影響力もあるし

haya:戦術への理解度も高いですし、クラブの性質だったりを理解しての言動が2年目にして見られるというのが凄いですよね

おぐち:自身の発言の重みだったり、主力選手として周りから見られていることを理解していますよね。クラブの目指す方向性を自分の中で一度消化した上で、物事を語っている印象があるので、サポーターとの橋渡し役としても期待したい
あとはサイドバックか...

いぬねこ:左サイドは新卒で樋口大輝が入ってきますね。あとは宮部大己や下川陽太の動向が気になります

おぐち:下川陽太はオファーはあるだろうし、宮部大己はサイドバックとしてフィットしているかと言われると難しい部分もあったのは事実

haya:下川陽太は移籍市場の中では狙い目の銘柄になってきそう

おぐち:個人的には愛媛は凄いリアル

いぬねこ:うわ~ありそう

おぐち:ヴェルディから来ていた山口が引き抜かれるんじゃないかなと。例えば千葉の日高が引き抜かれて玉突き移籍で...とか。そうなった時に古巣でもある愛媛から良いオファーがあったら検討はしそう。主力待遇でしょうし、年齢的にも上のカテゴリーへステップアップするチャンスはそんなに多くないし

haya:石丸さんですし監督
※編集注:収録後、下川陽太は奈良クラブへの移籍が発表された

おぐち:サイドバックももしかしたら一枚。右ですかね。右サイドができる選手。2年間あのハードワークをさせてしまうと怪我してしまいそうで...

haya:樋口大輝は右サイドも左サイドもできる選手なんでしたっけ?

いぬねこ:そうですね。下川陽太というイメージかと

おぐち:まあ、樋口大輝をどれくらい主力として計算に入れるかでしょうね

haya:専修大は3部ですからね...

おぐち:あとはボランチに新卒1人くらい加えても良さそうな

いぬねこ:喜山康平が契約満了になりましたしね

おぐち:稲福卓の立ち位置も難しいですし

いぬねこ:サイドバックでの起用が多くなってしまってましたからね

おぐち:パウリーニョがどう評価されるか...

haya:そうですね..。おそらく契約が切れるタイミングですし

おぐち:正直、霜田監督のもとで理想としているサッカーにハマっているかと言われるとそうではないという。来季も立ち位置が大きく変わる可能性は低そうと見ています

haya:たしかにそうですね...。ボランチだと4番手以降になってしまうかもしてない。住田将の方が序列は上かもしれない

いぬねこ:安東輝が怪我がちなところが少し心配要素ですね...

haya:だとして層を厚くするとしても、ベテランよりも若手ですよね」

おぐち:枚数を揃えるなら稲福卓は残留かもしれないですねえ。あとは霜田監督チルドレンがどれくらい揃ってくるか笑
※編集注:収録後、稲福卓は三重への期限付き移籍が発表された

haya:三幸はどこいくかなあ...

おぐち:今年のサッカーを見ていると三幸をボランチで使う線は薄くなってますよね

haya:そうですね。三幸を使うとしたら菊井悠介のポジションかなと。FWをやっていたこともあるので

おぐち:実績ある大物選手を連れてこれるとしたら霜田監督・下條さん・早川さんあたりのコネクション頼みになりそうですよね。渡邉千真とか実際にそうだったろうし。大物選手を何人か獲得しつつ、あとは大卒新人と若手レンタルで作っていくことになるかなあ。大卒が全然決まっていないのは不穏ですけど

haya:このあたりの選手来ないかなあと考えていた選手もだんだん決まってきてますし

いぬねこ:インカレが始まってしまうと、出場校の選手だったりすると終わるまでリリース出しにくかったりはしますよね

haya:それはたしかにありますね。ただ、インカレが始まるまでに何人か内定出していた上で、だったりはしますけどね。住田将もそうでしたし

いぬねこ:たしかに

haya:加えて今年は例年と同じような獲得戦略ではだめそうですし。良く言えば大物を狙っている可能性はありそう

おぐち:目指しているサッカーにフィットする選手って、全方位型というか一芸特化ではない選手の方がマッチしそうで、そうなってくると当然人気銘柄ではあるよねと

haya:関西の実力者が奈良クラブに決まっていたり。天皇杯の予選で当たっていたりするんですよね。サポーターの反応としても、見ていて『この選手が来てくれるの!?』という選手が来ていたり。そうなると強化部は当然目つけているでしょうし。選手側からしても、チームの試合を見に行きやすいので加入後のイメージが付きやすいのかも

おぐち:よくある話ですよね。対戦相手で目立っていた選手を引っこ抜くという

haya:それがガチガチの公式戦でできるのはメリット

おぐち:うちもシーズン終了後のトレーニングマッチに謎の練習生いましたからね。大卒なのか、外国籍選手なのか。大卒はありそうですよね最終チェックで呼んでいるという

haya:大卒はあってくれないと困る

おぐち:菊井悠介とかもそうだったらしいですしね。卒業を控えてオファーがない中で参加して内定勝ち取ったとか。この時期練習参加して結果も出したので加入があるかもしれないですね


来季に期待すること

おぐち:そろそろ時間も迫ってきたので、来季に期待することを話して締めにしましょうか

いぬねこ:兎にも角にもプレッシングですね。今季やり切れなかったことをやり切るためには、まずはプレッシングの質を上げなければいけない。相手の形がどうであれプレッシングでハメることを目指すならば、どうやって追い込んでいくかの仕組みが必要だと思うんですよ。そこをどれくらい細かく設定して、かつやり切ることができるかがキーポイントかなと。そこを中途半端にしてしまうと(昇格の)可能性がなくなってしまうまであると思っています

おぐち:たしかに、結局このチームはプレッシングが軸になっているところがありますからね

haya:1年やってみて、自分たちの最初に掲げた設計図に基づいて貫いたほうが良かったというのが出てきたと思うので、来季は貫けるか。どう貫いていくかも含めて注目ポイントですね。より戦術的よりも戦略的な部分になってくるとは思いますが。途中で寄り道せずに、より自分たちの設計図に忠実なやり方でやり切れるかどうかを注目です

おぐち:
自分もhayaさんに似てきますが、目指すと決めた理想に向かって、どれだけブレずにやり続けられるか。「相手を圧倒して勝てるようになる」を山の頂上だとすると、まだ4合目とかだと思うので、寄り道をしている暇はない。より最短経路でゴールに向かって走り切る覚悟と、逆境に立たされてもブレない自信。より速く前に進むために、選手監督スタッフサポータースポンサー、全員で同じ方向を向いて一丸となって進みたいですね。


あとがき

こうして振り返ってみると、本当に色々なことがあったなと思います。チームが変革期にある今、クラブに関わる様々な立ち位置の人から色々な考えが出てくるのは当然です。そして正解はありません。

学校のテストと違って、絶対の正解が存在しないことの方が多いと思っています。だからこそ、正解を探し回るのではなく、決断して一歩踏み出したなら、選んだ道を正解にするという考え方が大事になるというのが持論です。

信じることは、裏切られるリスクを受け入れるということなので、怖くて簡単にはできないことです。なので強要することはありません。
それでも、チームが日々努力をして少しずつでも前に進んでいること、その成長の片鱗ををピッチ上から拾い集めて発信していくことで、信じるきっかけになれば幸いです。
高尚なことを掲げてみましたが、素人の意見なので、なんか言ってんなーくらいで大丈夫です笑
もちろん、違和感があれば3人でわちゃわちゃ議論したいと思ってます。

2023シーズンは山雅分析班の活動に温かい声をかけていただき、支援をいただきありがとうございました。この記事にて2023シーズンの活動は終了です。
引き続き2024シーズンもよろしくお願いします。



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おぐち


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