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女王蜂単独公演「犬姫」レポ

2022年3月3日、女王蜂の単独公演「犬姫」に行ってきた。
去年にどっぷりとはまってから念願の初ライブ参戦である。

参戦にあたって

調べてみると女王蜂は過去にドレスコード有のライブを開催したり、普段のライブでもチャイナ服やゴスロリで参戦する人がちょこちょこいるらしく、他のロックバンドよりもファッショナブルな観客が多いらしい。

そしてもちろんアヴちゃん達女王蜂メンバーはいつもプリティ~でファビュラスで最高にク~ルなヴィジュアルをしてらっしゃるので、私も負けないよう(?)気合を入れたヴィンテージ風のワンピースで参戦した。

実際会場に来てみると、バンTなどの動きやすい定番参戦服の人が6割以上で、残りの4割はチャイナドレス、モダン和装、地雷コーデなどなど系統バラバラのファッションショー状態だった。

あとはイヤリングつけてる男性がちらほらいたり、今回の「犬姫」ビジュアルに合わせてまろ眉メイクで参戦している女性もいて、カジュアル派の人も含めてみなさん思い思いのファッションで、ライブを楽しみにしている様子。

ひとり参戦だったので歩きながら静かに周りをキョロキョロ眺めていたんだけど、心の中では(みんなすご~い!かわいい~!かっこいい~!きれ~!楽しみですね~!!!!)と大興奮だった。

女王蜂のライブでは、ジュリ扇を振って楽しむことが有名。(チケット取る時に初めて知った)
ペンラでもタオルでもラババンを付けた手でもなく羽ふわふわのジュリ扇なの、最高のセンスですわ~!これは踊るしかないですわ~!と思ってウキウキでジュリ扇付きチケット取ったら、知恵袋でライブ中は後ろの人の視界を邪魔するから振る人半分もいないって回答を見つけてビビった。

でも、今回は感染症対策で声出せない&席指定だからか9割以上の人がジュリ扇を持ってて、もちろん手ぶらの人もいたけど曲に合わせてフリフリするのかなり楽しかったので持参して良かった!

開園待ちも楽しかったんだなこれが


客席を見渡すと、男4:女6くらいで、結構男性のひとり参戦も多かった!
開場では『好き好き大好き』『Get Wild』やら女王蜂以外の曲が流れていて、開演が近くなると曲に合わせてジュリ扇を振る文化があるらしい。

個人的には『ウルトラソウル』が流れた時に「ウルトラソウル!ハァイ!」の部分で観客中が示し合わせたようにジュリ扇を突き上げてて笑ってしまった。そして平和な現場だと実感…。

余談だけど、Twitterで見つけた感想ツイによると開演前の曲はメンバーがセレクトしているらしく、ライブのお楽しみの一つらしい。
終演後に「もののけ姫」の『アシタカせっ記』が流れたのもメンバー選曲だったのかしら。大好きな曲で今回の公演の雰囲気に(特にセットリストの流れ的にも)すごく合ってたから印象に残ったな~!

『ウルトラソウル』で和やかな一体感が生まれたあと『ひな祭り』が流れ、いよいよ開幕。

セットリスト

 1. 犬姫
 2.HALF
 3.傾城大黒舞
 4.火炎
 5.失楽園
 6.PRIDE
 7.BL
 8.ヴィーナス
 9.KING BITCH
10.催眠術
11.心中デイト
12.もう一度欲しがって(メンバー歌唱)
13.夜天~鏡
14.雛市
15.黒幕
16.虹と蜂
17.FLAT
18.アウトロダクション
19.Introduction

感想(とても荒ぶっています)

1時間半アンコールなし、ノンストップで女王蜂のパフォーマンスにぶん殴られ続けて最高に幸せだった;;

前半はとにかく踊る、踊る、踊る、のディスコパーティ。聴きたいな~と思っていた『火炎』『BL』『催眠術』『失楽園』『傾城大黒舞』『ヴィーナス』『HALF』などなど大盤振る舞いで、とにかく楽しかった~!

あと女王蜂のファンとしては本当に月並みすぎる感想なんだけど、とにかくアヴちゃん歌うますぎ~~~~~!!!!!!!!!!!!!本当に1人で歌ってるの?信じられない。
とびきりキュートにラップ歌ってるかと思えば力強いがなりで心揺さぶられ、声音も音域もコロコロ変わるのにずっと聴きやすくて歌詞がスッと入ってくるんだよな~。ただただ拍手。

あと音源聴いてる時は特別お気に入りでもなかった「PRIDE」がめちゃくちゃかっこよくて一気に惚れてしまった~~!
「どうもこんにちは女王蜂です」から間髪入れずの「ヴィーナス」も最高の演出でハート撃ち抜かれた…。

5人とも「犬姫」の白装束で登場したんだけど本当に美しくてただただ涙。
そしてアヴちゃんが衣装替え中に楽器組4人で「もう一度欲しがって」を披露してくれたんだけど、初参加の私でも(これは貴重なやつや!!!!)って分かった。 とにかくお耳ハッピータイムでした。

そして後半。

『もう一度欲しがって』が終わったあと楽器組の4人は退場。
アヴちゃんはさっきまでの明るい笑顔を消し、嘲るような暗く乾いた笑いを吐きながらよろよろとステージから花道を歩いていく。静寂の中アヴちゃんのハイヒールブーツの足音だけが不規則に響き、一気に変わった雰囲気に飲まれてアヴちゃんから目が離せない。
中心の小さいステージまでたどり着いたアヴちゃんは、マイクのコードを翻して息を吸い、『雛市』を歌い始める。

女王蜂には大きく分けて2種類の曲があって、一つは明るいダンスナンバー、もう一つは「傷」や「闇」を思わせる苦しくて重くて強烈な曲。(新規ファンのざっくりとした分け方です)
『雛市』はそんな闇曲のうちの一つ。あ~~~生アカペラで聴くアヴちゃん、本当に凄かった。歌1本でどれだけ人の心を掴んでさらっていくんだあなたは~!!!!!!!もう~~!!(号泣)

最後は『Introduction』で終幕。 赤銀紙が舞っていたのが綺麗だった~!
『Introduction』は私が女王蜂の中で一番好きな曲で、今回のライブで一番聴きたかった曲だから感無量だった。
ライブアレンジだとラスサビの歌詞が「心は誰も測れない」が「心は誰も渡さない」になってるの、本当にだいすきだ~~!

 5人で手をつないでカーテンコールしたあと、 アヴちゃんが何度も私たち観客を振り返って投げキッスしながら去っていったのが印象的だった。
聞いていた通りMCもアンコールも無かったけど、今回の公演にかけるメンバー達の気持ちは伝わる最高のライブだったと思う。

まとめ

今回の個人的お気に入り曲『PRIDE』には「清くたのしく美しく どこか妖しくつつましく 心やさしくかっこよく なにより誰しも愛らしく」という歌詞がある。

私が女王蜂をたまらなく好きでいるのは、どんな傷や闇を抱えていても進んでいくしかないでしょう?踊るしかないでしょう?と前向きかつキュートに背中を押してくれるからだ。

改めて行って良かった~~!!!!と思えるライブだった。

一つ心残りがあるとすれば、私は席運が本当に無いことである。今回もアリーナの最上ブロックで、ステージ全体を見下ろす形でライブを楽しんでいた。
配信ライブと違って手のひらサイズのメンバーの表情はあまり見ることができなかったし、武道館の急斜面すぎる席で自分が転げ落ちないように遠慮してしまったので、ライブ映像の円盤が出たら絶対に買って思いっきり踊ろうと思っている。

今年の初夏にはアヴちゃん出演の映画「犬王」が公開されるし、(しかも制作がサイエンスSARUなのでめちゃくちゃ楽しみ)これからも応援していきたいな~!!


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