見出し画像

猫のうた※詩※05※

拝啓ご主人様 日頃の感謝を歌います

朝の始まり 早すぎる午前4時

トイレを綺麗にしてくれてありがとう

すっきりしたら今度はちょこんとおねだり

朝ごはんを食べたら、またお腹の上


晴れてる今日は、ポカポカな場所まで行って

毛繕いするこの時間が大好きで

あなたが帰ってくる足音を待ちながら

今日も私のいちにちが始まる


朝から雨が降っている、こんな日は

本当はあなたの膝が恋しくて

淋しくてもね、お腹は空くから

カリカリとふわふわ、いい香りのご飯を用意していてね


あなたはいつも、言っている

‘いちにち、猫になって過ごしたい‘って

こんな私の生活も、あなたが想うよりは

波乱万丈、忙しいのよ


寒い寒い冬の季節、温かい暖炉の前で

人肌恋しい私と、猫肌恋しいあなた

あなたに撫でられて眠る、こんな瞬間が

いちばんの幸せなひととき


やっぱりいちばん好きなのは

ふみふみしたくなる ほっと出来る

大好きなあなたの膝の上

大好きなあなたの膝の上


拝啓ご主人様、日頃の感謝を歌います

シャーシャーじゃなく にゃあにゃあと

今日もあなたを起こす、午前4時

眠そうなあなたを横目に見ながら

私は今日も、ちょこんとおねだりをする


朝ごはんを食べて、ほんの少し陽がさしてきたら

また、あなたのお腹の上

あなたの上で今日も、柔らかな夢を見る






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?