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迎え火送り火とともに祈る想い‥✱愛犬の生命力と愛猫の救出劇✱

8月13日はお盆の入り、迎え火を焚きました。毎年この時期には母と2人迎え火を焚き亡くなっていった魂に、迎え火を焚きながら語らいます。

その日のこと。
仕事から帰ると居間でミケちゃんを膝に乗せた母の隣で、眠っている愛鈴。私も母もいつも通り寝ているくらいにしか思っていなく。私が『愛鈴ただいま~』、と駆け寄り愛鈴を近くで見てみると、おしっこを漏らしたまま『愛鈴?』と声をかけても目も開けないしいつものような反応もない。
私は母に、『なんか‥愛鈴様子変じゃない?』と言いました。そして母と2人『愛鈴ごめんね』と言いながら頭とおしりを抱えてお布団の上へと移しました。

18歳の愛鈴、覚悟はしていた。けど本当に‥気持ちよく眠っているような顔の愛鈴、チカラも全然入っていなくて目も開かなくておしっこは漏れてきて‥
『嘘でしょ‥急だよ愛鈴。』と、私も母も涙が止まらない中、遠く暮らす妹にLINEで連絡を取りました。『今すぐ帰りたい』と想う妹の気持ち、けれどもコロナ禍で独自の緊急事態宣言も出ている今帰ることが出来ない。帰りたいよね・・・会いたいよね・・・。
もどかしさ、切なさが胸いっぱいに広がっていきました。

いつもはニャンニャン甘えて鳴くミケちゃんも、大好きな袋の中に入り鳴くこともあまりなく、調子の悪い愛鈴を気遣っているようでした。


そうして迎え火を焚いたその翌日、元野良のミケちゃんいつも通り朝早く外に遊びに出かけていき‥それっきり今日でまる3日お家に帰っていません・・・
愛鈴が調子悪いのを感じて一時離れようと想っているのか、母に甘えられる時間が少なくて少ししょのんでいるのか・・・誰か他のニャンちゃんとシャーってなって帰り辛いのか・・・長引く雨でどこかで動けなくなっているのか・・・😿
何よりいちばんは怪我なく、雨を避けられる場所に居るのかと・・・以前も長くて1週間帰って来ない時がありましたが、その時は何事もなかったかのようにベランダからニャーっと帰ってきたミケちゃん🐱

今頃どこで何してるんだろう・・・
不安と心配で胸が締め付けられる中。

母も私も何度かミケちゃん~と近所を呼びながら探していましたが、ずっと応答がなく・・・そうしたら先程母が『近くのアパートと空き家の間でミケちゃんの声がした気がしたとよね‥』と。
小雨の降る夜道をライトで照らしながら、母と2人『ミケちゃ~ん‥』と呼びながら辺りを歩き回り、空き家の門を開け探し回り・・・
何周か空き家の周りをくるくる散策しながら、空き家の裏にまわり名前も何度かまた呼ぶと、『ニャー‥』とミケちゃんの声が・・・
すぐさまライトをあちこちに照らしました。
『上の方だよね‥』
と辺りを照らしていくと屋根の隣に小さな屋根がもうひとつあり屋根の下のその小さなスペースに暗闇の中で光るもの・・・
ミケちゃんの瞳が暗闇で光り、居場所を教えてくれました。

そこから、ミケちゃんの救出劇が始まりました。

ただでさえ暗い夜の中、背の3分の2はある塀に登りミケちゃんに手を伸ばせど届かず・・・
次は家にあったプラスチックの浅いケースを持って来てミケちゃんに『乗っておいで~ここだよ~』と言いましたが乗ってこず・・・
最終手段で、母が日頃お付き合いしている近所の絵画書道教室の絵を描いている方に協力して貰い、絵画を描かれる方が使う高い脚立を借りてミケちゃんを救出する作戦に出ました。

最初は2度程私が救出を試みましたが、ミケちゃんが怖がって動けず・・・次にミケちゃんを誘うために『またたびドーナツ』を持った母が脚立のいちばん上まで乗り、ミケちゃんを何度も呼びながらミケちゃんが近づいたところで首を掴み怖がるミケちゃんを離さぬよう慎重に慎重に降り・・・
やっと家まで連れて帰ることが出来ました😿😿

家で飼っている猫ちゃんは、保護猫のあいちゃんとさやちゃん以外は皆んなが元野良ちゃん・・・外が大好きで外の世界での過ごし方をちゃんと知っている。でも私達飼い主は常に覚悟していなくちゃ、といつも想っている‥事故に遭わないように危険な目に遭わないように祈りながら、帰って来ることを信じて日々を過ごさなければならない。。。

ミケちゃんの日課、大好きな母の膝の上に寝転んでコロリン・・・これがなきゃ一日が終わらない、ミケちゃんの幸せのルーティーン。

ミケちゃん、本当に良かった・・・
ミケちゃんは母と愛鈴が大好きだ。

母の膝の上でのコロリンゴロゴロも、

大好きな愛鈴おばあちゃんの側も、
唯一仲良しだったテツくんが亡くなってミケちゃんも淋しくなり、続いて大好きな愛鈴おばあちゃんが調子悪いのを見てしまって‥
少なからずショックだったよねミケちゃん😿

愛鈴のことが大好きなミケちゃんに寂しい想いをさせないように、愛鈴がいる今もいなくなってしまった後も大切に守らないと‥ね🐱
おばあちゃん、テツくん、キャチャリン・・・
お空の上で見守っていてね⛅️
迎え火を焚き亡き魂を想い、『また来年ね』と送り火の煙とともにお盆の夜が暮れた今年・・・

来年はどんな語らいを、迎え火の炎を見つめながらするのだろう。

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