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私がランドセルを買うことに持っていた特別な感情

こんばんは、ゆきのです。

先日娘と一緒にランドセルを買いに行ってきました。娘が0歳の頃から娘が欲しいランドセルを買おうと決めていました。

私はランドセルを買うことに特別な感情を持っています。

ランドセルを買うことに特別な感情を持っている理由

理由をお話しする前に娘を授かった頃の私の状況を書きたいと思います。

私は娘を授かると同時にシングルママになる事が決まりました。出産予定日の1週間ほど前から育児休業を取って正社員の仕事をお休みしていました。当時は歯科医院で働いていて歯科医師国保だったため休業時の手当が一切ありませんでした。仕事に復帰するまでは収入がなくなってしまったのです。

育児休業を半分ほど取った時に退職を決意しました。生まれたばかりの娘のお世話をしながら通勤に往復3時間かけてフルタイム勤務(持ち帰りの残業あり)をする事が不可能に思えたのです。

退職をした私は一切の収入がなくなり貯金を切り崩しながら暮らしていました。

シングルで子どもを育てる中でたくさんの不安が襲ってきます。慣れない子育てで精神的に弱ったり、授乳がうまくいかず娘を死なせてしまうのではないかと泣いたり、乳腺炎になって40度の熱を出したりといろいろありました。当時のノートを見ると細かくメモが残っています。

インターネットを使っていろんなことを調べ続けていた中で「シングル家庭ではランドセルを購入する事が難しいので◯◯市では補助をします」というインターネットの記事を読みました。

その瞬間、赤いランドセルの映像がガッツリと頭に焼きつきました。

「そうか、シングル家庭はランドセルを子どもに買ってあげることも難しいんだ」と衝撃を受けました。

学校のお友達がみんなランドセルを背負っている中、娘だけがランドセルを持っていない映像が浮かんだんです。

それよりももっと先に買う必要があるものがあるにもかかわらず「ランドセルが買えるお母さんになるからね」と眠っている娘を抱っこしながらつぶやいたのを今でも覚えています。


このような理由で、私はランドセルを買うことに特別な感情を持っているのです。


娘が欲しいランドセルを買えました

ランドセルを選びに行くと2万円〜7万円台のランドセルがたくさん並んでいました。

娘が嬉しそうに選ぶのをただただ見ていました。

選んだのはピンク色のランドセル。刺繍とハートのチャーム、名前を書く場所の柄が気に入ってそれ以外のランドセルが目に入らない娘。

こっそりとA4フラットファイルが入るサイズかどうかを確認したら入る事が分かったので売り場の方に予約をお願いしました。11月に入荷するそうです。

娘と小学校になったら一生懸命勉強をすること、一生懸命遊ぶこと、毎日笑顔で登校することを約束しました。

帰りの車の中で「あーちゃんの欲しいものは買わなかったの?」と娘に聞かれて「あーちゃんはランドセルが買いたかったの」と答えました。

帰宅したら「あーちゃん自分のものを買わずにランドセルを買ってくれたんやもんなー♪」と娘がこっそりと耳にささやきました。

それからも毎日のように「ランドセル秋に来るんやもんなー♪」と嬉しそうに言っています。

その姿を見ると自分と娘の可能性を広げるためにも選択肢を広げるためにもコツコツ頑張っていこうと思いました。


では、また!

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