八王子市長選挙から考える自民党再生の道
前代未聞の逆風、乗り切った岸田政権
八王子市長選挙は萩生田前政調会長の地元であり、
巨大な都市です。
みんみんラーメンをはじめ、上京組も多く、
自然と都市の両方を織りなす街ですね。
また中央大学をはじめとした多くの大学が集う学園都市でもあって、
八王子はとても魅力あるベットタウンでしょう。
その八王子市が地元の国会議員こそ
萩生田光一前政調会長です。
萩生田氏は当選6回の衆議院議員で、これまで官房副長官、
文科大臣、経済産業大臣、政調会長といった重役を担いました。
同じく官房副長官経験者の西村前経済再生担当大臣とは
当選同期で同じ安倍派です。
ただ今回の政治とカネの問題を受け、
安倍派の幹部や副大臣、政務官(2021年以降の当選者を除く)
が辞任されました。
地元議員の逆風の中で迎えた八王子市長選挙、
自公は都職員を支援し、野党は都民の元都議を支援するといった
事実上の与野党での構図となりました。
しかし結果は予想外の結果といえるものでした。
正直に言ってめちゃくちゃびっくりしました。
ただ滝田候補が立憲や共産といったリベラルな方の政党が支援されたこと、
与党の候補に東京維新の会や大物の二人が応援に来たことで一気に
状況が反転する結果が起きたとも考えられます。
分散する野党
まず分析の前に上位3人の票数を確認しましょう。
【選挙結果】
しやけ 和夫 63,838
滝田 やすひこ 57,193
両角 みのる 44,913
今回、都民の元都議が二人出ていることから、
小池百合子都知事は応援せず、
様子見の可能性が高いと感じていました。
しかし都知事がしやけ候補を応援し、
菅前総理も駆けつけるなど、
都民ファと維新+自公の保守固めがしやけ候補に起き、
しやけ候補の保守票が守れたかと思います。
ただ滝田氏も両角氏もともに都民ファで都議であったことで
票数が被ってしまっていたこともあり、
もし野党が完全に一本化されれば、
しやけ候補が破れていたかもしれません。
それほど強い逆風が3月の補欠選挙をはじめとして
真正面から受けられるか否かが自民党の次の挑戦でしょう。
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