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埼玉14区、公明幹事長vs野党保守の乱戦へ 自民との選挙協力が焦点に#23 【選挙解説】



①埼玉14区のエリア

  • 草加市

  • 八潮市

  • 三郷市

②公明党幹事長、小選挙区出馬へ

今回、公明党が埼玉14区と愛知16区で候補者擁立を求めていました。
そして公明党の比例北関東の石井啓一幹事長が出馬することで、自民党と当初は揉めていましたが、最終的には自民も推薦する結果となりましたね。
その石井氏が出馬するのは埼玉14区です。
では14区はどういった場所でしょうか?まず草加市議会では公明市議は6名います。
そして八潮市議会では公明市議が5名、三郷市議会も公明市議が5名で公明党が議長です。
なので既に公明党のネットワークは豊富なのです。
さらに自民党の推薦を得られれば、安定した選挙で戦えるわけです。
しかし維新や国民民主も公認を立ててきました。これはどういうことでしょうか?

③候補者紹介(予想される顔ぶれ)

ここで候補者を紹介いたします。
なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。

公明【現職】石井 啓一候補(65歳)[10期]
国民【現職】鈴木 義弘候補(60歳)[3期]
維新【新人】加來 武宜候補(42歳)
共産【新人】苗村 京子候補(64歳)

④乱戦で公明有利か?

まず維新の会は勢いがありますが、なかなか関西圏以外ではまだネットワークが弱い状況でしょう。
続いて国民は現職と書きましたが、旧14区の比例であり石井氏との戦いは玉木路線か前原路線でどっちをアピールするかが鍵です。
そして共産党は唯一憲法改正に反対といった左派票の獲得次第で注目です。
さらに問題は無党派票はどこにいくのでしょうか?
分散すれば公明党に有利なのですが、維新や国民のどちらかに集中すれば手強くもなります。
特に維新の会は近年の勢いもある一方で、石井氏本人は公明の幹事長ですが今までは茨城県であったため、実質のお国替えです。
ここは公明の埼玉県連と自民の埼玉県連との意思疎通が注目されるでしょう。

⑤自公について

今回の10増10減で公明党は2増の部分を獲得してきました。
さらに次々回の衆院選でも公明がもう一つの小選挙区獲得を目指す条件で
東京における自公の選挙協力が締結されたことから、公明党に不満を持つ声が自民内にも一部あるでしょう。
しかし公明党内でも今まで、北海道1つ、東京1つ、大阪4つ、兵庫2つ、広島1つなど小選挙区での擁立が与党にしては少ないとの声もあり、また維新の会の躍進により既存の大阪や兵庫の選挙区も苦戦もあると予想できます。
このため自民党幹部が公明(大阪や兵庫の候補)を応援し、公明党側も東京都の騒動から約2-3ヶ月で回復するといった事態にもなったのでしょう。


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