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【ねじれ国会】台湾総統選の予想まとめ

台湾総統選、それは台湾におけるトップを決める選挙のこと。
台湾はかつて国民党政権の独裁体制で、
李登輝が民主化を主導し、現在の台湾の選挙制度があります。

今回の選挙では蔡英文政権の賛否が関わります。
蔡英文政権は台湾と中国本土を別の国々とし、
中国本土との関係に緊張が走りました。

例えばパイナップルやバナナなどの中国本土への輸出が制限され、
ホンジュラスをはじめとした台湾との国交を持つ国家が断交され、
台湾は国際的には外交関係を持つ国々が少なくなり、
表面的に孤立してしまった部分もあります。

しかし日米欧は台湾に対し、議長や元閣僚経験者の訪問を
行い、日本の麻生副総裁の訪台とアメリカのペロシ前下院議長の
訪台はかつてないほど、欧米と台湾の距離が近くなったといえます。

その蔡英文政権の賛否が問われます。

①総統選挙は民進党の勝利か?

総統選挙について解説します。

蔡英文政権は新型コロナウイルス対策やインフレ、さらに台中関係に
おいて大変厳しい追求がなされています。
そうした中で台湾総統選挙で今回、立候補したのが副総統で現在の
民進党トップの頼 清徳氏です。
頼氏はかつて安倍総理の葬儀の時にも出席し、
台湾独立派に近い考えともいえます。

今回、当初から後者二人よりも高い支持率があったものの、
野党一本化すれば、大変厳しい状況にもなったかと思います。

現在はわずか数%で頼氏が優位に回っていますが、
ギリギリまで逃げ切れるかが課題です。

台湾で13日、総統選挙が行われる。中国との関係を再定義するかもしれない重要な選挙だ。

中国は、独立国家を自認している台湾を自国から分離した省だと考えており、総統選には1996年の第1回から影を落としている。

蔡英文総統の後任をめぐる今年の選挙戦は、台湾が米中間の重要な火種として浮上している最中に行われている。地政学以外では、低賃金や住宅価格の高騰が、有権者に重くのしかかっている国内問題となっている。

引用:2024/1/10 BBCニュース【解説】 台湾総統選、立候補者はどんな人物か 中国への姿勢は

②立法院過半数割れの可能性高い

しかし問題は議会での過半数割れが高いことが課題です。
総統選では野党分散により、与党の頼氏の当選確率が高いものの、
民進党の議会過半数割れは可能性高いでしょう。

仮に議会ねじれが起き、国民党が過半数に近い議席を有した場合は
台湾有事の際の対応に難しいかもしれません。

議会の過半数割れによって法案が通らず、停滞するかもしれません。
いずれにせよ台湾の未来に注目です。

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