みんなが虹プロにハマる理由をNiziU好きF1女性が考察してみた

Hulu×日本テレビ発の国籍不問、サバイバルなアイドルオーディション、「虹プロジェクト」から生まれた日本人9人で構成するグローバルガールズグループ、NiziU (ニジュー)。

SNSを見れば、常に虹プロの話題。
アイドルが好きでない人も話題にしていた。

プレデビューから1日経った7/1現在、MVの再生回数は1300万回再生。
(事務所であるJYPの他MVと比べても驚くべき数だ)

私達は、なぜNiziUのとりこになるのか。考察してみた。

*客観性を意識したが、一部感極まって熱く語っている部分もある。
 どうぞ、ご了承ください。

**この記事の構成:

<キーワードから語る、虹プロ(≒NijiU)が流行った理由>**
・「おうち時間」(外部要因)
・「韓国カルチャー」(外部要因)
ーーーーーーーーーーーーーーー
・「圧巻のパフォーマンス」
・「少女のドラマ」
・「応援のしかけ」
・「有名人の反応」

・流行要素のまとめ/おわりに

以下にて1つずつ、熱く語らせていただきます。

「おうち時間」(外部要因)

コロナ禍で、人の余暇時間が増えていたことは大きな後押しになったと思う。
Hulu・Youtube(違法アップロード含め)といった動画配信サービスのコンテンツで、口コミが増える「火種」が、明らかに大きく膨らんでいたと言える。

「韓国カルチャー」

元々、韓国カルチャーが好意的に受け入れられる土壌ができていた。
主に20-30代は「ドラマ」
10-20代は「コスメ」「アイドル」が象徴。

「ドラマ」でいうと梨泰院クラス、愛の不時着…
今年のGW前後は、韓流ドラマが流行っていた。

その流れで韓国カルチャーがより受け入れやすかったと考える。

「コスメ」「アイドル」でいうと、
元々10代を中心に、Twiceや2PMといったJYP発グループのファンの多さ。その姉妹グループが生まれるとなれば、注目するは必然だと思った。

「コスメ」に関しては韓国カルチャーの根源(特にF1)だと思っている。
韓国コスメは、チープで手に取りやすい。コスメはカルチャーの入り口になっていたのではと考える。リップ1本、パック1枚から韓国の文化に興味をもっていく子も多いなと感じる。
(自分も高校生の時ミュシャのクリームファンデ好きで、買いに行くことを目的に初韓国旅行したな)

そして虹プロの中の要素について。

「圧巻のパフォーマンス」

ガールズグループ(「アイドル」と表現しないのですね)としての必要条件。

完璧でキレッキレな歌とダンス。

顔の表情からつまさき(マコの個人審査は必見)まで、全身の表現力。

お遊戯会のようなどこそこのアイドルにはないパフォーマンスは、
人の視線をぶらさない。

思わず「すごい」と人に言いたくなる・
他も見てみたくなるパフォーマンスだった。

またパフォーマンス中の工夫もファンをつくることに寄与している。

編集の仕方、だ。

韓国の番組にはよくあるが、
歌詞の日本語訳とともに、今歌っている人の名前が載っている。
気になるパフォーマーを調べるきっかけになってるなと思った。

「少女のドラマ」

1人1人の「線」としての成長ストーリー、毎日全力で生きる「点」としての日々の姿。

夢にむかってまっすぐ努力する、ドラマチックな各シーンに人は魅了されていると思った。

かつてモーニング娘。を生み出した、テレビ東京「ASYN」もそうだったが、グループそのものよりも、個人に目が向く。ファンになる。語りたくなる。1人はまると、次々と他の子が気になっていくのだ。

・「準備ができた人」と言われながら、
 完璧のさらなる完璧を目指す最年長マコ。
・有名人の娘であることにどこかコンプレックスを持つリオ。
・空手少女がパフォーマーに成長していくリク。
・病気・入院で思うように力を発揮できなかったアカリ。

語りだすと止まらない。
誰一人に似た系統(人生)がないのも、飽きがない理由。
(人の人生に飽きなんて言うのも大変失礼だが)

これまで普通の学生生活を送っていた女の子が、
10代の一般的な青春を送らず、
友達や家族と離れ、韓国でトレーニングをし、
韓国語を習得しスターを目指してひたむきに努力する

彼女たちの人生。もう、美しさしかない。

やっぱりさ、想いをもって一生懸命生きている人は、応援したくなるよな。

私達は、人間ドラマ(「ドキュメンタリー」)が大好きだと改めて感じた。

・「応援のしかけ」

これは、虹「プロジェクト」としての仕組み。

視聴者の私達は、気付けばファイナリストたちの「保護者」になっている。

・キューブをもらう、もらえないの過程
・餅ゴリことJYパークさんからの1人1人への講評の緊張の瞬間
・プレッシャーやスランプで人に迷惑をかけることに涙するシーン
 …全て、私たちはその場にいるかのように見守っている。

 もしくは、審査をする餅ゴリ(※)の後ろにいるかのように。

※餅ゴリは、この虹プロジェクトを盛り上げる重要要人でもある。
Twiceや2PMも生み出した、NiziUの父だ。(韓国の小室哲哉さんやつんく♂さんと言われている)
このオーディションのために、日本語を一生懸命勉強したそう。
講評時、韓国語とカタコトの日本語を使いながら、一人一人のための講評をする。
そこで投げかける言葉が、本当に一人一人のことをよく見ているのである。

※ちなみに面白い話として、餅ゴリの一人一人に対する的確なフィードバックは、マネジメントの観点から賞賛されていた。キングダムがビジネス書であると言われている話に似ている。餅ゴリはアーティストでもありプロデューサーでもあり、一人の敏腕経営者でもある。そういった見方でオーディション過程をみるのも楽しめそう。

餅ゴリ(パークさん)自体もかなりPR要素を持った方です。上の記事はわかりやすい。

話を戻します。
講評を受け取る少女たちをもう、応援せずにはいられない。
語らずには、いられない。のです

有名人の反応

そして最後。
応援していたのは、私たち一般人だけではない。
多くのフォロワーを持つ、有名人も反応していた。

・自身もアイドルであるさっしー
・スッキリやHuluに出ている番組タレント
・森アナウンサー含む、スッキリの出演タレント
などなど・・・あげきれません。

*タレントではないが、
 アナウンサーの盛り上がりようはSNSでも湧いていた。

「森オッパ」とも呼ばれる程の熱狂ぶり、
こちらも思わず人が語りたくなるPR要素を持っていた。

 芸能人が反応していること自体がニュースになる。
 ファンがみてみる。この好循環が起こっていた。
 これは、「100日後に死ぬワニ」が話題になった時と同じ成功要員だと感じた。

おわりに

長くなったので、まとめます。

NiziUが流行ったポイント要素

外部環境:
・コロナ禍の「おうち時間」の長さ
 
(さらに、見ていて明るく前向きになるコンテンツを求めていた)
・韓流ドラマをはじめとした韓国カルチャーの受け入れ土壌があったこと
 (餅ゴリプロデュースの2PM/TWICEなどが代表←審査にも参加)

内部環境:
・「圧巻のパフォーマンス」
    (可愛さだけではないアイドル。もはやアスリート的。) 
・「少女のドラマ」
    (努力し、成長する過程が点/線で見られるドキュメンタリー要素)
・「応援のしかけ」
 (キューブ制や餅ゴリからの辛辣な講評等、
  人が応援し語りたくなる要素が散りばめられている)
・「有名人の反応」
 (TV番組連動+各タレントが熱狂反応していた→それ自体がニュースに)


コロナにより、
なんのために生きるかを多くの人が考えた2020年。

夢を見失ったり、計画が白紙になったり人生を見失いかけた私達。

私達は、虹プロジェクトに励まされた。

(日本テレビの人はどこまでこのヒットを予想していたか気になる笑)

1プランナーとしては、
マーケティングが必ずしもきかないエンターテインメントは
だからこそ面白いなと思った。

虹プロの成功要素、日常のマーケティングやコミュニケーションで行かせる部分もたくさんあるはずだなと。

私はこれからもNijiUのことを応援したいと思う。
そして、アカリはじめ挑戦したすべての少女たちのこともずっと。
色々記しましたが、全ての本質だと思っていることを最後に。

努力する人は、最強のコンテンツなんだ。


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