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元スイミングコーチの独り言 18本目

夏の思い出 「水中写真」

夏休み中、私が勤めていたスクールでは「水中写真」というものを撮影していました。
「水中写真」とは文字通り、水中で撮った写真のことで、泳いでいる様子などを撮影します。普段撮れないアングルでの写真とあって好評でしたね。

撮影は、水中写真を専門に撮っているプロのカメラマンが行います。プールサイドからの集合写真や授業風景の他に、プールに潜って子どもたちが泳いでいる様子の撮影もありました。水泳競技で水中からの映像が映し出されますが、あんな感じです。

写真は本科のスクールに来ている子どもさんだけではなく、ベビースクールに来ている赤ちゃんも撮影していました。

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まずはお母さん(またはお父さん)と一緒のもの、赤ちゃんが一人で写っているものを撮影します。

次に赤ちゃんが水中を泳いでいる写真を撮影するんですが…。

「いやいや、赤ちゃんは無理でしょ?」

それができるんです。コツがあるので紹介します。

赤ちゃんの水中写真の撮り方

まずはコーチとお母さんが向き合って立ちます。間隔は2mくらい。図1
お母さんが赤ちゃんを抱っこしています。

独り言19-1

次に、お母さんは赤ちゃんの顔の「鼻と上唇の間」辺りに軽くふっ!と息を吹きかけます。図2

独り言19-2

その瞬間、赤ちゃんは目をつぶって息を止めるので、そこをためらわずに水中でラグビーボールのパスをするように、コーチの方へ赤ちゃんを押し出します。図3

独り言19-3

コーチが赤ちゃんを受け止めます。

大まかな流れはこんな感じ。もちろん水が怖かったりする赤ちゃんは無理には行いません。

なお、今現在、こんなご時世なので、水中撮影は積極的におススメしません。m(_ _)m

撮影した後が大変。

撮影した写真は、名簿と照らし合わせながら、個別に封筒にまとめてレッスンに来てもらった際に渡します。コーチとはいえ、スクールに来る全員の子どもの名前を把握しているわけではないので、仕分け作業は撮影名簿とスイムキャップに書いてある名前が頼りでした。

個別に渡した写真は、その中から良いものを抜き取ってもらってその分の代金と不要な写真を入れて返却してもらうシステムだったんですが…。

この作業が地味に大変だったんですよ。

詳しく書くと、愚痴っぽくなってしまうので、詳細は省きますが、「小学生、もらったプリントが期限過ぎてから発見される」案件に近い状態になっていたので、よく子どもの家に電話をかけていましたね…。

全て入金・返却回収が終わって、写真を業者さんに返却したときはホッとしてたのを覚えています。


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