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元スイミングコーチの独り言 15本目

「腰洗い槽」がひっそりと姿を消していたらしい。

いやー、やっと師走らしい寒さになってきました。(ユキノジ註/ブログにアップしたのが2019年の12月だったので)

ですが、寒くなっても、コーチの仕事は「水に入る」ことなんで、寒いとか言ってられないんですが。
まずは、この「寒い」に関連したプールネタから。

アラサー以上の方でしたら、記憶にある方が多いのではと思います。(多分)

プールに入る際、シャワーを浴びてこの「腰洗い槽」なる、高濃度塩素溶液の水風呂につかるんですが、まぁこれが酷寒地獄風呂に匹敵するくらいの冷たさでして。一瞬で唇が、「ちびまる子ちゃんの藤木君色」になってしまうくらいの冷たさなんですよ。

これって、ユキノジが通っていた小学校・中学校だけかと思っていたら、そうじゃなかったようです。記事を見る限り、全国区的に酷寒地獄風呂だったんですね…。

「腰洗い槽」って?

要はシャワーでは落としきれない「雑菌等々」を殺菌・消毒しましょう…という目的で作られていたようで、ユキノジの所ではそのままズバリ「消毒槽」と呼んでいました。(呼び名…。)

「汚物は消毒だぁ~!!(ヒャッハー!)」

と言いながら入っていたかどうかは置いといて。(笑)

この、「腰洗い槽/消毒槽」は、プールに入る前はもちろん、トイレ後にも入る決まりでした。

なんかもう、トイレから帰ってきたら「汚いものを見るような目で私を見ないで!!」とか叫びそうな勢いですが、昭和の頃はこれがデフォルトでした。

時は流れて。

さて、この20ン年後にプールに関わる仕事を始めたわけですけども(98年当時)、研修の際に「腰洗い槽」が無いことに気付き、「シャワーだけで大丈夫なんかいな…。」とちょっと不安になったことを思い出しました。

リンクの方にも書かれていますが、プールのろ過装置の機能が向上してわざわざ塩素溶液に浸かる必要がなくなったようです。

主に、汗と埃で水質は悪化するので、プールに入る前、トイレの後は、下半身を中心にしっかりとシャワーを浴びていただきたいと思います。(`・ω・´)

おまけ

そういえば、昭和の頃のプール授業に欠かせなかった「いのちふだ」の存在を思い出しました。

適当な板切れ(かまぼこ板推奨)を使用します。

片面に「自分の氏名」、もう片面に「保護者氏名」「血液型」「自宅電話番号」等をマジックで記入します。記入した板に穴を開けてゴム紐等を通し、首にかけられるようにしたもので、プールの授業があるときは必ず持参することになっていました。(個人情報の守秘義務などはなかった時代ですので)

何に使うかというと、入山者登録のような感じで、「溺水防止目的」に使っていました。持参するのを忘れると、プールには入れませんでした。
(忘れたときは学校にある段ボールなんかで急ごしらえの物を作って授業に参加していた猛者がいたような…。)

プール授業前に、プールサイドの決まった場所に各々の「いのちふだ」を置いてから、入水します。で、授業が終わったら、それを持ち帰ります。プールサイドに札が残ってたら大変、それは「水から上がっていない」を意味します。

でも、実際にプールの底に沈んでいる…なことはなく、単に「取り忘れ」というのがいつものパターンでしたが。

取り忘れを見ると、「あー、誰かいのち忘れとるー!」とはやし立てていましたねぇ。いけ好かない昭和のガキをやってました。(-_-;)

うちの人に聞いてみたところ、「自分の時はなかったが、ムスメが幼稚園の時はあった」と証言したので、呼び名を変えて、全国では現在も使ってたりするんですかね?


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