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ちょっと話そう

わたくし、ユキノジには、発達障害と知的障害を持つ男の子がいます。
現在、支援学校に通っています。
正直、しんどい事が多い。苦笑
息子の日常を通じて思った事などをメメントしています。

「言い換え辞典が欲しい」

この夏、息子が誕生日を迎えました。14歳になったので、本来ならエヴァンゲリオンに乗れる年なんですけどねー。(乗らないですけど 汗)

それはさておき。

発達障害の子供を育てていると、必ずぶち当たるのが「言い換え問題」だと思います。(アドリブで作りました)
例えば、「ちょっと」とか「適当に」、「いい感じに」等々。

こういった曖昧な表現を皆さんはどういう風に言い換えますか?

具体的な時間や量を言う、見本を見せる、という風にされているかとは思います。
まだ自分が落ち着いていて、気持ちに余裕がある時は良いんですけど、慌ててたりとかしてたら、とっさには言い換えが思いつかない時があって、「ちょっと、は、ちょっとだってば!!怒」と声を荒らげる事もしばしば…。

自分の語彙力のなさを棚に上げて言いますが、定型発達側の人間からすると、「ちょっと待って」は「ちょっと待って」でしかないんですよね。具体的にどうと言われても困るというのか。それが正直なところです。

日本語の特徴なのだろうけど、曖昧表現が多すぎて明確な指標が定型発達側からも分からないというのが厄介なところです。

曖昧表現は、特に自閉症スペクトラムの方とかアスペルガーの方には
「それは具体的に言ってもらわないと分かりません。」的な表現なんですよね。
私たちからすればどうってことない(ああこの、どうって言うのも曖昧…)表現ですけども。

確か『楽々かあさん』の本に、言い換え方一覧があったような…。

と言う訳で図書館に行ってきました。

ありました♪ こちらです。

この「言い換え一覧」をはじめ、各種ツールはダウンロードできるものがほとんどです。

あー…でもなぁ。
これ、とっさには出て来ない、多分。(個人の感想です。)何だろう、曖昧表現の言い換えは英語か何かの外国語だと思って覚えるしかないのかなぁ。

とかぶつくさ言っていると、料理番組を見ていた息子が

「かあさん、"適量"って何?」とポツリ。

「!!!」

そう、これです!いっっっちばん言い換えに困る単語が満載の【料理番組】!!
分量の表記から始まって、作り方の手順、材料の切り方、盛り付けに至るまで曖昧表現のオンパレード。

息子は料理番組が好きでよく見てるんですが、一番返答に困るのが、「適量」という表現です。
ひとつまみ、だとか、少々は何とか具体的に説明できても、「適量」は…。うーん。「適当な量」つまりは作る人の「こんぐらいじゃね?」
という感覚に委ねられている訳で。それは人によっても違うし。

このくらい〇〇を入れたら、××な味になる、~な見た目になる…という事が感覚として理解できていなければ(想像できなければ)
「適量」という表現は意味を成さないんですよね、恐らく。

料理関係の「言い換え辞典」もぜひ作って欲しいところです。

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