タイムマシーンがあったら

(後半までタイトルと一見関係ない話をします)

あけましておめでとうございます。皆さんは元日をいかがお過ごしでしょうか。私は家で寝ているだけでした(笑)。

さて天気予報を見ていると明日からまた寒波が到来するそうですね。寒いのが苦手なので本当に勘弁してほしいところですが、まだまだ精神年齢は幼いので雪が降るとテンションは上がります。明日は晴れるだろうか、それとも雪が降るだろうかというのは気になるところですが往々にして天気予報が外れたなんて経験はだれしもあると思います。「しょっちゅう天気予報が外れる」なんて言っている人もいますが、いやいや待て待てと、雨が降るかどうかというのをこんなに予報できているなんてすごいじゃないかと私は言いたいです。

そもそものお話として大気の挙動は決定論的であるにもかかわらず非常に複雑で、ある種予測不可能なものです。すなわちとるに足らないような小さな誤差ですら大きく発展してしまうような系であるということです。誤差があれば必ずその誤差が成長して大きな違いを生んでしまうため遠い未来の予報になればなるほど不確かになります。1週間後の天気よりも明日の天気のほうがより確実なのはそのためです。

しかも雨なんてのは特に誤差が発展しやすいような方向であるため晴れに比べて予測がさらに難しくなります。(極論を言ってしまえば1年の6割は晴れだから60パーセントは確実に予報できるということになります。一般人は晴れよりも雨が知りたいので60パーセントで晴れを当てても無意味ですが。)

非常に複雑で決定論的であるにもかかわらず予測不可能であるというのは逆に言えばその現象は過去を忘れるということです。そしてこのような現象は天気だけでなく世界にはありふれています。

いよいよタイトルの内容ですが、もしもタイムマシーンがあって過去にさかのぼったとしたらどうなるでしょう。小さな誤差が大きな違いへと発展してしまうというのが世界の振る舞いだとしたら、過去に戻って本来と違う行動をしたということが未来へと大きな影響を持つかもしれませんね。もちろん確率的な要素も入ってくるので天気の話といっしょくたにはできませんが。しかしタイムマシーンやタイムリープなりで過去に戻ってやり直すみたいな話を見るたびにそんなことをしたら自分の都合で世界のたどるはずだった歴史が大きく変わってしまうかもしれない!!なんて妄想を膨らませてしまいます。

過去を忘れ、未来が予測不可能な、二度と同じ状況の訪れない一瞬だからこそ世界はきれいに見えるんじゃないかなとか考えながら今日をまた生きていく、そんな人間のお話でした。