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結婚式を延期、キャンセルされた方々へ

東京を拠点にフリーランスのウェディングプランナーをしているYUKINOです。
フリーなので、会場問わず様々な場所で結婚式のプロデュースをしています。


今、全国に結婚式を延期にされた、たくさんの夫婦がいます。

同じ業種の方々からも『今月は全ての結婚式が延期になった』という声を耳にします。
私が担当しているご夫婦も、何組か延期の決断をされています。

決断に至るまでの経緯や気持ちの変化、ゲストの方からの反応、キャンセル料のことなどで悩むふたり(ご夫婦)の姿を見ていて、

私も苦しく辛いです。   

だから、私にできることをしたい。

目の前にいるカップルだけでなく、日本全国で結婚式を延期・キャンセルした全てのカップルに伝えたいと思い、このnoteを書くことにしました。

短くインスタグラムにも投稿したけど、もう少しだけ書きたくて。

・・・

結婚式が延期になったとしても、ふたりが結婚式に向けて準備してきた過程は『絶対に』無駄じゃない。です。

先延ばしになることは辛く悲しいけれど、結婚式の肝は準備期間にあるはずなんです。

結婚式の準備のなかで、夫婦どちらか一方だけの意見で決められたものは少なかったのではないでしょうか。

相手と意見が一致することも、異なることもあったことでしょう。

時には両家を巻き込み意見をすり合わせてきたのではないですか。

式場探しから始まり、次から次へと来る会場スタッフからの宿題に応えたり情報収集をしたり。

仕事で忙しいのに、ゲストの方にどうしたら喜んでもらえるか考えて、話し合い、

動画を編集し、アイテムを作ったり。

何度も打ち合わせに足を運んだり、ドレスやタキシードを探したり、

装飾を考えて予算との折り合いを考えたり。


良い結婚式がしたいから、ふたりでたくさんの時間をかけて想いをかけてこられたのだと思います。

こだわりがなかったとしても、『一人だけ』で作れる結婚式はないはずです。

結婚式が先延ばしになることは辛いけど、本来、結婚式の肝はこうした準備期間にあると思っています。

なぜなら、準備期間に行われる話し合いが、カップルだったふたりを『夫婦』という家族にさせるから。

結婚は一瞬の出来事ではなく、夫婦という長い時間の始まりに過ぎません。

結婚式はただ着飾って楽しむものではなく、夫婦になるための通過儀礼なのだと思っています。

結婚式というプロジェクトを達成するまでに、よく考えて話し合い、結論を出せたふたりはすでに、強くしなやかな夫婦になっているはずです。

だから、ここまで準備をしてきたこと自体が二人にとってとても意義深いものだと伝えさせてください。

今は気持ちが沈んでも、また必ずいい日が来ますから、その日が来るまで一緒に頑張りましょう。

キャンセルという選択を取られた方も、きっとその分別の何かが入ってきます。
こんな仕事をしていて言うのもなんですが、結婚式が全てじゃない。

本当にいろいろな結婚式に携わってきて、今ある結婚式の形が全ての夫婦に必要とは思わなくなりました。

・価値観を認め合うこと

・夫婦になるまでの道のり

それが達成できればなんだっていいんです。

気持ちが落ち着いたら、二人が夫婦になるために何が必要なのか、何が大切なのか、

改めて話し合ってみてほしいと思います。

打ち合わせや仕事が延期になり、家で一人悶々と何かできることはないかと思いこれを書いています。

私でよければ話だけでも聞きます。

どこの誰に宛てた投稿ではないけれど、
どこかの誰かに届くことを祈って投稿します

きっとおふたりは大丈夫です。

・・・

この記事は、結婚式の延期・キャンセルについて肯定・否定するものではありません。

落ち込む誰かがいるなら、その役に立てたらと思っています。

・・・

コロナウィルスが収束したら、

思いっ切りいい結婚式、作ってやるからな。

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