この欠乏感を、何で埋めたらいい。スピリチュアリストは問い続ける。
人と繋がる方法がわからない故の孤独感や、金銭的な問題、自分が社会から必要とされていないような感覚。これらは、誰でも一度は、体験したことのある感情だと思う。
見えない世界を理解し、エネルギーを動かすことによって、望む現実を叶える法則が流行り出した。満たされない現実を埋めるための道具として、注目が集まってきたそれを、引き寄せの法則という。
でも、どれだけ「わたしはお金持ちになりました!」と、アファメーションをしても、素敵なパワーストーンブレスを持っても、上手くいかない現実に、絶望してしまった人も、少なくない。
ちなみに信仰というものは、本来、持ち続けることに意味があり、結果重視のものではないと思う。
見えない世界も、資本主義の搾取が行われる世界の中で、変化し続け、今ここに生き残っているのだろう。正解とか間違いではなく、必要とする人がいるから、形が変わっても残り続けるわけで。
スピリチュアリストだからこそ、ずっと問い続けていることがある。
この欠乏感は、一体何で埋めるべきなのかと。
オラクルカードの言葉なのか、おみくじの言葉なのか、誰から受け取ったメッセージなのか。
パワーストーンをつけた時の「あの感じ」なのか。占い師から言われた明るい未来の風景なのか。
だって、現実は、大変恐ろしい。
人が何を思っているのかわからないし、心を惑わすステキなものが、あふれている。流行りのものは、楽しくて、みんなと同じ話で盛り上がりたい。人はとても弱くて、未来を不安に思い、財布の中身を心配して、みんなと分かり合いたいと思ってしまう。
これらを叶えてしまうには、勇気と努力が必要だ。だから、現実は恐ろしい。それでもわたしたちは、人生の中、時折勇気を出したり、頑張ったりしないといけない時がある。それを放棄してしまえば、人生は坂道を下るように、落ちていくから。
あの時。
「私はどんどんお金持ちになりました!」と書いても、ずっと貧しいままだった。
オラクルカードの言葉で「あなたは一人ではありません」と言われても、ずっと一人だった。
そして、まるで裏切られたような気持ちになって、それでもすがるように、そんな優しい言葉で、欠乏感を満たしてきた。
現実が変わり始めるのは、実は、欠乏感を自分を満たせるようになった時だ。人に対して心を開けるようになり、お金のために頑張れるようになった時だ。
今も、たまに欠乏感をあやふやな世界で満たしてしまうことがある。そんな時は、地上と分離して、いろんなことが上手くいかなくなる。風の時代に突入して、あやふやなものが、これからも増えていくと予想される。
欠乏感をリアルに感じ、この体でそれを埋めていく。心を壊さない程度の焦燥感は、素晴らしいガソリンになる。
見えない世界とは、主体性をもって使うもの。自己の肉体と頭脳で、展開させていくもう一つの世界。内と外に見えるものが、イコールで繋がり出した時、現実の恐ろしさは、段々と減っていく。
欠乏感について問い続けるからこそ、成長も続く。スピリチュアリストだからこそ、続けていきたい課題のようなものだ。