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「灼熱カバディ」と出会い、人生が変わった1年間の話

 こんにちは、雪乃です。今月は7月ですね。昨年のちょうど今ぐらいの時期、私は「灼熱カバディ」と出会いました。なんとなく目に入った絵柄が好みで、それまでスポーツものなんて1回も読んだことがなかったのに、なぜか心惹かれて読み始めた「灼熱カバディ」。あれよあれよと言う間にのめり込みました。

 そしてあのときまだ大学生だった私も、今では社会人。面接に向かう電車の中でマンガワンを開いて「灼熱カバディ」を読み、自分のステータスにバフをかけて臨んでいたあの日が懐かしいです。

 人生で初めてスポーツものにハマったこともあり、文字通り人生が一変しました。それまでスポーツに興味がなかったのに、気がつけばYouTubeでインドのプロカバディの動画をひたすらに見続ける日々。日本代表のエキシビジョンマッチを見たりもしました。

 そして変わったことといえば、このnote。まさかここまでひとつの作品に焦点を当てた記事を量産することになるとは思っていませんでした。語りたい内容が多すぎて、書いても書いてもまだまだ語り足りません。

 実ははっきりと作品名を出す前も、日記で私が単行本を探し歩く様を実況中継していました。その後結局Amazonで1巻から14巻までのセットを買ったんですよね。懐かしいです。届いた折には速攻で写真を撮りnoteにアップした覚えがあります。

 そして、初めてまとまった感想を書いたのがこの記事。↓

 私が面白いと思ったポイントを最大限つめこんだつもりです。

 そのあと、最推しの王城さんについて語る記事を上げたりもしました。「王城正人というカバディ選手に人生を狂わされたオタクの話を聞いてほしい」というタイトルです。地味にPV数が多くて驚きました。あまり整理できていない内容で申し訳ないですがありがとうございます。嬉しいです。

 そういえば、原作のキャントの回数を数えたこともありましたね。数えるだけのつもりが普通に読み返して泣きました。楽しかったです。15巻以降をカバーできていないので、また数えたいな。

 この記事。私が今まで書いた中で最もPV数が多かった記事です。↓

 本当はもっとサラッと語るつもりだったのですが、水澄京平の話をし始めたら止まらなくなって、まあまあなボリュームになりました。余談ですが公式マガジンに入れていただいたのはこの記事が初めてで、すごく嬉しかったです。

 もう一本、公式マガジンに入れていただいたのがこの記事。↓

 この記事は「スポーツがくれたもの」というテーマで書いたこともあり灼熱カバディというよりカバディそのものに重点を置いていたのですが、シェアしていただいたりもしてすごく嬉しかったです。ありがとうございます。

 エキシビジョンマッチの感想や先行上映会の感想もアップしました。先行上映のときの感想はほとんど奇声しか発していなかった気がします。

 そうこうしているうちにアニメが始まりました。気づけばアニメの感想、12話分書いていましたね。思い返せばほぼ王城さんの話しかしていない感想文でした。

 灼熱カバディの魅力は数多ありますが、その中でもやはり「カバディが題材でなければならない必然性」に関しては特筆すべきものがあると思います。アニメで改めて1話を噛み締めましたが、1話の時点から「帰るレイダー、帰さないアンティ」というカバディの核となるルールがすごく作劇に生かされているんですよ。レイダーの宵越は自分がいた場所——当時の彼にとってのインターネットに帰ろうとしますが、それをアンティの畦道が阻み、スポーツの世界に宵越をもう一度引き入れます。情感とルールが重なり合い、ドラマを生み出したあの瞬間は、それはもうアニメで見たら大号泣でした。あのシーンはカバディでしかなし得なかったと思います。

 カバディの特徴的なルールの一つにキャントがあります。攻撃中、ひたすら「カバディ」と言い続けるあの発声のことです。このキャントを「愛の言葉」に昇華したのが、原作172話でした。「競技名をひたすら連呼する」というルールがここまである種文学性すら感じさせる表現になり得るのかと、ひたすらに驚いた記憶があります。

 時系列が前後してしましますが、そして忘れてはいけない167話と168話。特に168話は、「もがく」という意味を持ったカバディ用語「STRUGGLE」が存分に生かされ、また驚異の超ロングパス伏線で全読者が痺れた神回です。何があってもレイダーとしてもがいてくれた井浦さんの言葉に励まされました。もう井浦さんのおかげで就活がなんとかなったようなものです。

 今マンガワンでリアルタイムで更新中のエピソードもまたカバディならではで。ネタバレになってしまうので細かくは書かないのですが、「日本ではマイナー、インドではメジャー」というカバディの特徴が作劇にすごく綺麗に作用していて、毎週痺れています。

 先日とうとう原作が200話に到達しましたが、やっぱり私は宵越という主人公が好きなだなあと実感しました。伯麗戦での外園のセリフに「原始的なようで品格を問われる。」というものがあります。原始的な本能とスポーツマンとしての品格を持つ宵越は、やっぱり世界で一番の主人公だと思うのです。

 作品を読む以外にも、グッズを買ったり、

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 ナンジャタウンのコラボに行ったりもしました。

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王城さんの等身大パネルを拝んできたのですが、ご贔屓の役者さんのファンミーティングと同じくらい緊張しましたね。「並ぶと身長差こんな感じなんだ……!」とドキドキしました。コートにクロックスで上がっちゃっていいのか⁈と躊躇したのも良い思い出。

 ちなみにこのとき買ってきたクリアファイルですが、

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せっかくなのでリアルカバディの論文を入れています。何を思ったか勢いでこの怪文書↓を書いた際に参考にしたものです。

 もともと卒論の関係で国会図書館に行った際に、これまた何を思ったかカバディで検索してたまたま見つけて読んだカバディ選手の体格に関する論文。当時はそんなに深いことを考えなかったのですが、今になって読み返したらあの高校やあのキャラクターを思い出してかなりしんどかったです。

 そうこうしているうちにBlu-rayも届きました。もうすぐ2巻も発売ですね!早急にBlu-rayのプレーヤーを買います。

 アニメ2期を待機しつつ、そしてサントラが出るのを願いつつ、これからも積極的に騒いでいこうと思います。改めて、この作品に、そしてカバディという競技そのもの出会えて良かったです。今の目標はリアルカバディの試合を生観戦することです。

 アニメをご覧になった方もそうでない方も、ぜひ原作を読んでください。本当にこの作品はすごいです。まだまだ拙くはありますが、お一人にでもこの作品の魅力が伝わることを願いながら、こうして記事をアップしています。

 本日もお付き合いいただきありがとうございました。



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