汗かき女の苦悩
私は、家から駅までちょっと歩くだけでも、体中の穴という穴から、汗が滝のように流れ落ち、汗だくになる汗かき女。
歩いているときは風をきっているせいか、じんわりとした汗をかくだけなのに、電車に乗った瞬間、ドッパ~っと、とめどなく流れ落ちる。
メイク一つ崩れず、涼しい顔で、ネイルもばっちり整った指で、スマフォをいじりながら、電車に乗っているお姉さんみると、
「水飲んでないんじゃ?」
と疑いたくなるくらい、爽やかで、とってもうらやましい。
あ~、この涼しい風がいつでも周りにそよそよ吹いてますのよ~風の女性、憧れる!
会社の冷房が寒くて、カーディガンを羽織っている女子にも憧れる!
いっつも体中が燃えたぎっているから、会社の冷房なんのその。冷え性とは無縁なもんだから、今年はやったフレンチノースリーブで、なんだったらデスクにミニ扇風機を置いて、仕事をしている。
最近、会社の先輩が、更年期障害の特徴の一つ、ホットフラッシュに悩まされているとかで
「いや~、いっつも扇風機ガンガンに回して、寒くないのかよ~って思ってみてたけど、あたしも、扇風機デビューするわ。急に顔汗がどば~っときて、やばいから。今まで、汗すっごいやん!どーしたん?とかいじって、ごめんやで。気持ちがようやっとわかった」
と言われた。
なんと反応したらよいやら・・・
というか、先輩は、40代後半で初めて汗かきの悩みが分かったらしいのだが、あたしは、なんだったら物心ついたときから、この滝汗と付き合っている。そして、治らない・・・
いやいや、これ、もし更年期障害も重なったら、汗かき+ホットフラッシュでどんだけの汗を放出することになるんだろうか。と、これからくるであろう、更年期障害のホットフラッシュが恐ろしくなってきた。
急に汗について、めちゃくちゃ考え込んでいたら、やっぱり汗をかいてきたので、落ち着いて、自分の滝汗と向き合うため、自分の汗が何にあたるのか、ちょっと調べてみた。
汗の種類 汗かきの特徴とは
汗には、温熱性、精神性、味覚性の発汗のほかにも肥満や、新陳代謝が異常にいい、病院での受信が必要な多汗症などいろんな種類がある。
温熱性とは、真夏の温度が高いときに体温を下げるためにかく汗や運動後にかく汗のこと。これは、普通の汗かき症状。
つ~~~~っと一筋の汗なら、かわいいものの、私の場合、だば~っと汗をかいてしまうから、洋服は、びっちょびっちょ、髪の襟足が短いときは、シャワー浴びた後くらいに、首回りもびちょびちょになる。これが異常に恥ずかしい!
精神性とは、ストレスや緊張したときにかく汗のこと。ストレスはないけど、仕事でしゃべらなくちゃいけないとか、ちょっとプレッシャーがかかるときは、どばーっとくるな!
味覚性とは、辛いもの、熱いものを食べた時。
これが、一番やばい!食べてる先から、ドバドバと汗が流れ落ちて、ゆっくり味わっている場合じゃないのだ。
どれもこれも自分の症状に当てはまる。
さらにやっかいなのが、新陳代謝がいいこと。健康にはいいけど、普段生活していると厄介この上ない。
ということで、まとめますと・・・
1.太り気味
2.運動不足
3.辛いものラブ
4.緊張しやすい
5.ストレスをよく感じる
6.新陳代謝が素晴らしくいい
7.更年期障害
8.多汗症
4,5以外は当てはまっているような・・・7も首突っ込んでいる気がしないでもないし、8ももしかしたらありえるかも?!
特に1は、10年前より5kg太ったし、フィットネスやめて、運動不足だし、辛いもの好きだし・・・
とはいえ、汗を出にくくすると健康に悪そうだし、結局、付き合っていかないといけないのだ。そんなこんなで、滝汗と長年付き合ってきた私には、数々の苦い思い出がある。
ホットヨガが始まる前に
ヨガにどっぷりはまっていた時期があった。
なんとなく、ヨガをやっている=いい女の構図が自分の中にあり、そんな自分に酔いしれるためにやっていた。
あとは、ダイエット効果、お肌ウルウル効果も期待していたものの・・・運動後は、かなりおなかがすくため、結局、暴飲暴食をする。そんなことをしていたもんで、当たり前だけど、全然、痩せないな~と悩んでいた時に、ホットヨガの無料体験コースのチケットをいただいた。
ホットヨガであれば、今以上に汗をかいて、痩せるのでは?と安易な気持ちで参加申し込み。ダラダラ気持ちいい汗をかいてスリムになる自分を妄想し、楽しくなって早めにスタジオにイン。
ホットなだけあり、入った瞬間、ムシっとする暑さ。照明も赤くて、脂肪が燃えそうな、そんな雰囲気。
これは期待値アップ!と、ひとまず、始まるまでの間、ヨガマットでしかばねのポーズをしながら、寝ていると、汗がとめどなく流れていく。
5分もたつと、サウナに入った時のような息苦しささえ感じてきた。こりゃ、まずいぞ~と水をガッパガッパ飲むものの、けだるさが取れない。
もう一度、寝てみるか~とコロンと横になると、ヨガマットがすでにびっちょびっちょ。始まる前から汗のかきすぎで、体力を消耗し、結局、ホットヨガをやる前に退散することに。
そういえば、普通のヨガでさえ、汗ダラダラなのに、よくホットヨガをやるという選択肢にいたったなと自分で思った。
ちなみに、塩サウナにいったときは、友人に背中に塩を塗ってもらおうとしたら
「汗かきすぎて、背中水浸しで、塩がつかないんですけどwww」
と足元が塩だらけになっていた。
台湾ラーメンを食べたあと
名古屋のB級グルメの台湾ラーメン。台湾のラーメンじゃなく、名古屋在住の台湾人店主が考案した麺だから台湾ラーメンと命名されている。
豚ひき肉、もやし、ニラを唐辛子で辛~く煮付けたものを麺にトッピングした激辛麺。汗をかくくせに、激辛好き、流行り物は一度は食べたいミーハーなもんで、仕事の前にランチで食べてしまった。
食べている先から汗だくだく、口の周りもヒリヒリ。辛いから水をガブガブ飲んで、さらに汗が出るという悪循環。
真冬なのに、コートも着ずに打ち合わせ場所に行く。全く、汗が引かない中、しゃべっていると、汗が気になって本来のしゃべりができない・・・
というより、汗が全く止まらないのだ!プレゼンで緊張している、もしくは突っ込まれてて言い返せずオタオタしているおっさんのようにハンカチふきふき。
そんな様子をみて
「落ち着いて、ゆっくりしゃべっていいですからね」
とお客さんに気を遣わせる始末。
緊張とかでなく、辛いもの食べすぎなんですのよ~おほほ~とは言えず、すみませんと謝る始末。
台湾ラーメン以外に、ランチでやらかしたのがマーボー豆腐、スンドゥフ、担担麺。
それは食べたら、汗出るだろうってわかっているくせに食べてしまう、食欲旺盛な自分にほとほと嫌気がさす。
彼氏と鍋を食べたあと
ほどよく仲良くなった彼氏と自宅鍋パーティーをした。
ほどよく仲良くなったといっても、それなりにあれやこれやを期待?して?ルンルンよりも緊張してたんでしょうね~。普通の水炊きなのに、だんだん暑くなってきた。
あついね~なんて、かわいく手で仰いでみたものの、どんどん汗が出てくる。あからさまに、ハンカチで拭くのもなんなんで、トイレにいって汗をおさえては、リビングに戻るということを繰り返していたら、見かねた彼氏が
「暑そうだね?上着脱いだら?」
と言ってきた。
脱ぐ?そ、それは、まずいでしょ????
まだ、食べてる途中だし。と一人妄想で興奮するとさらに汗だくになり、お言葉に甘えてカーディガンを脱ぐ。すると・・・
じ~~~~っと、胸元あたりを見ている。
や、やばい!これは、もう戦闘態勢か!?と一人でオタオタしてたら
「相当、暑かったんだね・・・」
とちょっと、寂し気?いやそう?な表情。
今度は、本当にトイレに行きたくて、トイレで鏡を見てみると
ノ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ン!
汗かきさんは絶対に着てはいけないベージュ、パステルカラーなどのうち、最も警戒しなければいけない薄いグレーを着ていた!!!
ということで、汗じみがわきにま~るく、しっかり出来ており、彼氏はそこを見ていたのだ。
結局、その日は妄想したようなことは起こらず、その後もなにもなく・・・
汗しみが致命傷となった若かりし頃の淡い恋。
この日以来、薄いグレーのTシャツがトラウマになり、いまだに敬遠している。
なんだよ!汗しみくらいで!ちっちぇ~男だな!と憤慨して、その事件を弟にしゃべったら
「俺もやだな~、汗かき女。隣でダラダラ汗たらしながら食べてたら引くよ~。あとついでにいっておくけど、ムダ毛もNG。ねーちゃん、脇だけじゃなく、けちらないで足も脱毛しなよ。間違いなく婚期逃がすよ」
と忠告をうけた。
男は、汗も毛もよくて、女はダメなのか!!!
と思いつつも、汗は直せないから、脱毛サロンに予約をいれたのである。
汗かきでもいいこと
汗のせいで、いろんな障害にあっている今までの人生。
汗かきでいいことなんて一つもない!と思っていたらば、汗かけるってうらやましいと最近言われるようになった。
確かに、サウナいってもどっぱ~と汗が流れるから、爽快感抜群だし、冷え性でもない。お通じもすこぶるいいし、これは汗をどば~っとかけるからではないかと思っている。
新陳代謝がいいかといえば、運動して汗かいてもやせないところをみると、よくはない。
仕事以外では、年とったせいか、汗をかいて恥ずかしいと思うこともなく、
友達もみんな汗かきなのを熟知しているから、辛いものを食べてもガシガシ汗をふきまくっている。
汗かきでいいことといっても、それくらいで、汗かきじゃなくなる薬があるなら飲みたい。特に顔汗だけは本当に厄介。
そう思っていろいろ調べたら、顔汗対策クリームなるもの発見!
これをぬると、顔汗がなくなるとか?
と期待して、ぬりぬりしてみたものの、こんなクリームでは全く効果なく。
今日も、顔汗かきながら、メイクも崩しながら、仕事する日々。
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