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恋はつづくよどこまでも!愛は限界を超えるのだ

恋愛もんのドラマをみては主人公を自分に置き換え、妄想しまくってはニタニタしていた中高校時代。おかげで、自分の容姿はさておき、すっかりイケメン好きになり、なかなか現実で恋愛できない日々が続いた20代。

東京ラブストーリーというドラマで、主人公のカンチとリカが、付き合いたてだからこそのよくある、まだ帰りたくない現象真っただ中。そこで、思いついたのが、いっせいの~せで、後ろを向いて帰ろう!という、もう恋愛初期じゃないと思いつかない手法。
リカは後ろを向かずに、カンチを見つめていて、後ろを向いて帰ろうとしていたカンチがそれに気づいて
「ずっり~」
って言った瞬間、リカがカンチに走り寄り、抱きついて、噴水の前でくるくる回った姿をみて

「あたし、東京にいってこんな恋愛する」

という不順な動機で東京行きを決めたくらい、恋愛ドラマにはまっていた。高額な受験費用、入学費用を払ってくれた両親には申し訳ない・・・

カンチがイケメンだったかは、さておき、とにかくドラマのような恋愛に憧れをいだいていた。

そんな若かりし頃はとうに終わり、今ではドラマといえば、大河ドラマかサスペンス系しか見なくなった昨今。

たまたま風呂上りにテレビをつけたとき、佐藤健が画面いっぱいにというか
自分に覆いかぶさるようなアングルで出てきた。今のテレビの映像美ってすごい!と感動しつつ、

おおっと!佐藤健ってこんなイケメンでしたかな?と。
佐藤健を最後にみたのは・・・「龍馬伝」の人切り以蔵役。

そんなに出番が多かったわけでもないけれども、存在感は抜群。
ちょっと汚れた系のお衣装がとってもお似合いだった。フュージョン時代劇のコスプレは結構お好みなあたし。

ということで、イケメン好きとしては、ニュース番組にチャンネル変更できなくなり、ストーリーも知らないのにそのまま見続けてしまった。

ちなみに私が見たのは2/11放送の第5話。
マイナス30度の極寒の北海道から帰ったばかりで、一目散に暖かい布団に入って寝たいのにそれでも見てしまった佐藤健のかっこよさよ。

冒頭、いきなり
「これを乗り切ったら、キスでもなんでもしてやる」
とあたしの目の前で叫ぶ佐藤健。

その次の瞬間、いきなりキス?!
あれ?救急車のシーンは先週の回顧録で、もう乗り切ったってことか?
しかも、超上から目線で、付き合ってやるっていっている時点で、ツンデレ役で、相手役の若い子(初めて見た)がイケメンに一方的に好きになってる恋愛ドラマ王道パターンねと読めた。

しかも、その次のシーンは、マンションで隣に住んでる?

先生と呼んでるということは、学校か?何か?
と思っていたら、次のシーンでは医者と看護婦。

え?医者と看護婦で同じマンションに住めるのか?
収入差あるっしょ?この看護婦の実家が超金持ちか?

とぶつぶつ言いながら、画面は、妄想付き合いはじめ会見。

あ~、これはわかるな~。

イケメンと付き合った、というか自分で付き合っていると思い混んでいた時期、みんなに言いふらしたくて言いふらしたくて、ニタニタしてしまうあの感じ。そんで、結局、ばれて、友人に

「あのさ~、それって付き合ってるっていわないっしょ」
と鼻であしらわれていた。ま、このあたりは私の若かりし頃、数々の顔がいいだけのバカ男に引っかかったわたしのエピソードなんでおいておいて。

化粧水をパッティングしながら、だらだらみつつ

「これは、あの堀ちえみ主演のスチュワーデス物語系じゃないか?」
と踏んだら、やっぱり!

「ドジでのろまな亀」の堀ちえみが、スチュワーデスを目指すために研修をするんだけど、何をしても空回り、要領も悪い・・・
けどそういう女の子ってほっとけないとかなっちゃうんでしょうね。
みんなが憧れるイケメンパーサーと恋に落ちちゃうんですな。

ドラマって、美人でなんでも仕事できる系の女より、ドジでのろまな亀で、笑顔だけで乗り切っちゃう女の子が、みんなの憧れイケメンをゲットという展開が、視聴者的には自分に重ねられて、入り込めちゃうのかね・・・あ、昔のあたしか。

そして、出ました!主人公の女子をサポートする男子。
しかも、こちらもお医者さん。

なんで、こうもドラマになると支えてくれる男子がつくんでしょう。
そして、必ずこのポジションの男子はいい人ってだけに徹して、やさしく身を引いてくれるんですね。若いときってこの支えてくれる男子のよさがわからないのよね。やっぱりイケメンにいってしまう。
年をとると、この支えてくれる男子のほうがいいって気づくんだけど、時すでにおそし。

そのあとは、単に、新人なのによくわからんけどアベレーション?みたいなものをすぐにまかせてもらえるもん?
オペ室にそんな簡単に入れるの?
と白い巨塔レベルの医療系ドラマが好きなあたし的にはありえないことが多くて、でもまあ、これって結局、恋愛ドラマだから、その辺のクオリティーはさほど気にしてないんだろうねと大人な解釈を。

佐藤健に冷たいことを言われて落ち込んでいるときには必ず支えてくれる男子が、そっと寄り添ってフォローしてくれるのも王道。王道すぎて笑えてきた。キュンキュンする年頃が終わっちまったな~と自分が年をとって恋愛にうとくなったことにがっくし。

それにしても、堀ちえみもそうだけど、ドジでのろまで要領が悪い女の子ってすっごい性格はよくて、愛されキャラで、みんなが気づかないことに気付く女性らしさがあって、そこんところにイケメンたちは気づいて恋心が芽生えちゃうんだよね。やっぱり女子は細かいことに気付く女が最後はかつ!

と一人力説していたら、佐藤健が庭にやってきて、チョココロンを渡しつつ
「初めてにしてはまあまあだった」

とさりげなく褒めてくれた!

のろま女子のうれしそうな顔を見ていたら、激しく納得してしまった。恋愛はさておき、いつもは不愛想でも尊敬できる人、上司がぼそっと褒めてくれると嬉しんだよね。

最近、ライター駆け出しのころから知っている編集者の人に
「いや~、今回の原稿、なかなか読みやすかったよ」
とメールきたとき、めちゃくちゃうれしくて、PCの前で小躍りしちゃったもんね。

そーいや、もう一つ。ニュージーランド時代、初めて外人の彼氏ができて、彼氏としゃべりまくりたくて、夜な夜な英語単語を必死で覚え、一気に英語力アップしたのも思い出した。

愛は限界を超えるのだ!

とすでに、愛はさめて英語力低下がはなはだしいわと悲しんでいると、

佐藤健がみんなの前で
「俺の彼女だから!」
宣言。

あ~、このパワーフレーズ!
現実問題、こっぱずかしいけど、10代のころよくしていた妄想を思い出した。

とあるバンドのボーカルに恋していたあたし。
ちなみに、世間には内緒でこそっと付き合ってる設定。
一番はじっこで歌を聞いていたら、最後に突然、手を引っ張られてステージ上で
「俺の彼女だから!」
とみんなの前で堂々交際宣言!

なんてくっだらない妄想していた。毎日(笑)
つか、一般人に夢を売る芸能人としてファンの目の前でそんなことやるような人はありえないし、自分の押しがもしももしも、そんなことやったら本気でひくのに、自分が彼女だったらありえるんでしょうね。

と思うと、今はやりのにおわせ彼女たちもやっぱり優越感浸りたい!自慢したいんだろなと女心をちょっと察知してしまったのだった。
ま、これも年の功ってやつか。

今週は佐藤健の元カノが現れるという、これまた王道の恋愛ドラマに爆走するみたいだけれど、ちょうどお風呂上りだったら見るかな。

年とっていろんな経験をしてしまったがために、百年の恋もいつかは終わっちゃうよと冷静に見終わってしまった、恋はつづくよどこまでも。

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