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「戻りたい時ってありますか?」#055



先日、子ども(中学生)に

と訊かれました。

私は、学校に行きにくい子どもたちに関わる仕事をしていますが、子どもたちは時に鋭い質問をして来ます。

私…「戻りたい時かぁ。Cさんは?」

C…「んー、保育園の頃かな?この前アルバム見つけた」

私…「へー!かわいいー!」

と話は膨らむのですが、私は、“彼女たちがどこに苦しみを抱いて学校に行けなくなったのか”、全てを知ることは出来ないと思っているので、

「楽しかった小学生に戻りたいな」「中学校の時に好きな人がいてあの頃が良かった」などと思い出話をしたり、「昔はスマホなんて無かったから、みんな外で遊んでたなぁ」みたいな話はしません。

心の距離ができてしまう可能性があるから。

「戻りたい時ありますか?」
実は、この質問はよくされます。私はいつも返事を迷ってしまうのですが、

ひとりになった時、


と考えることがあります。帰り道やお風呂とかで。


私の場合、「幸せを感じたあの時」ではなく、「そこに向かって、もがいている時かも…」と思います。

向かう方向と自分を信じていて、やるべき事が次々に見えていて、着実に前進している時。

数直線で表すとこんな感じ


さらに言うと、私には戻りたい「時」は無くて、過去に体験したあの「気持ち」を感じたいのだと思います。

みなさんは、戻りたい時ってありますか?


その時はきっと、高揚感や気分の良い時を想像されていると思うから、状況が変わっていたとしても、同じような気持ちを、今、そして未来に、感じられると良いなと思います。

子どもたちの発言や質問は、もしかしたら深い意味は無いのかもしれないけど、私はしばしば考えさせられています。

そんな私が、最近1番困っている質問…
「先生、◯◯って言うゲーム知ってますか?」「ゲームの⬜︎⬜︎が……で……、」(私が知ってる前提)。

ごめん、全然わからんけん、教えてー!

読んでくださりありがとうございます。また次回お会いしましょう。

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