映画『ファーストラヴ』アマゾンプライムにて観賞

今年2月の作品。
映画館で観たかったのに観に行けなかった。
それがもうアマプラに登場。

原作はミステリー小説?
でも映画を観ていてあまりミステリー要素は感じませんでした。

原作のあらすじを読む限り、細かい設定など違いがあるようでした。

『ファーストラヴ』というタイトルは、つまり環菜の裕二君への初恋?由紀の迦葉への初恋?

私にはこのタイトルはしっくり来ませんでした。原作を読んだらまた感じかたが違うのかもしれない。

軸となるのは性犯罪。
環菜の少女時代、何もわからないまま男達の視線を浴び、わいせつ行為を受け、逃げ込んだ大学生の裕二のもとでもやはりわいせつ行為を受ける。

裕二君が好きだった。
そんな記憶は本当なのか。
ただ誰かに助けてもらいたかっただけなのに、やはり同じような目にあってしまったという忌まわしい記憶を、初恋という綺麗な思い出に自分で塗り替えたのか。

かたや由紀は、父親のおぞましい趣味嗜好を知ってしまった過去があった。

環菜を救いたいと思う一方で、自分自身も苦しむ臨床心理士の由紀。

全体的に気持ち悪く不快な話だけれど、そんな中唯一の救いは我聞の存在。

迦葉にとっても由紀にとっても、一番の理解者。

迦葉と由紀の過去のことも、由紀の父親のことも、何かあると気付いていたにも関わらず、話してくれるまでじっくり見守っていてくれた。
そしてそれも全て受け止めてくれる。

いい男過ぎる。

好きなシーン、セリフがひとつありました。

我聞が迦葉の由紀に対する気持ちを聞いた時の話を由紀に話しているシーン。
(なんとなくの記憶です)

由紀の事好きだったのかって聞いたら、
「大事だったけど恋愛じゃなかった。
それがどれだけ特別な事か伝えようとしても、きっともう由紀は受け入れないだろうって。」

個人的に好きなセリフです。
恋愛とは違う「大事」って気持ちは、本当に何にも替えられない特別なものだと私も思います。

とにかくこの作品は、性犯罪は罪深い犯罪だという事を伝えたかった作品なのかなと思いました。
人の心を殺す。
特に、自分が何をされたのかも理解出来ない子供へのその行為は絶対に許されない。

未成年への性犯罪については、私も過去の記憶で思うところがあり(友人がという話)、最近の性犯罪ニュースを観ていても、今頃彼女はどんな事を思っているんだろうと、そんなことが頭をよぎることもあり、この作品でも色々と考えさせられました。

備忘録としての簡単な感想でした。


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