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五社英雄はマザコンか?

🎥吉原炎上
五社英雄監督作品。
一番はじめに思ったのが 五社監督ってマザコンなんだろうなぁ。
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吉原を美化している所が
男のロマンそのものに感じた。
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銀座でホステスになりたての23歳の頃
当時の社長に言われたのが、「幸せ自慢だけは絶対にするな。
客はあなたの不幸に金を出す。」
だったのを思い出した。
ハナから商売女の真っ当な幸せなど望んでないのだと。
銀座のママにする為に大金を賭けてくれる男はそういう男だと社長には教わった。
女としての幸せと引き換えに覚悟を決めた女になれれば良いと。
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あらすじは明治40年代、主人公(名取裕子)は借金のカタに遊郭吉原に売られてきた。
はじめは女郎の自覚がなく心は売るものかと不幸を全身で表現した女だったが
御職九重、吉里、小花を間近に目にする内に
次第に女郎としての自覚が芽生えていく。
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特に小花(仁支川峰子)のシーンは圧巻だった。
彼女の死に際を見た事が主人公の女郎としての覚悟を決めたとも言える。
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映画自体はわかりやすい内容だった。
出てくる登場人物の誰も平凡な女としての幸せを知らないからこそ
ハナから男に対して期待していない感じが、わかりやすく女郎だった。
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この辺が自分のピークだろうと何となく分かっているからこそ、去り際を見極められる九重は賢く
一瞬でも、吉原から抜け出せるなら愛してなくても結婚を決めた菊川(かたせ梨乃)の気持ちはわからなくもない。
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一番わたしが男目線の映画だと感じたのは
女郎の誰も幸せに成りきっていない所だった。
主人公の最後はきっと男がどこかで商売女の最後はこうあって欲しいという姿だと思った。
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迫力のある良い映画

#吉原炎上

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