見出し画像

あなたの価値は、あなたが決める

「自分以外の誰かがあなたの価値を決める」・・・このような感覚を持つことは、市場経済世界に生きる私たちにとって、ごく自然の考え方なのかもしれません。


「マーケット」が価値を決める。


選手として、人材としての「値段」を移籍金や給料によって決められる。


まるで「数字」としての価値が「全て」のような考え方が蔓延るこの世界に、私は違和感を感じずにはいられません。


さらに言及すると、インターネットが発達した昨今においては、ソーシャルメディアのフォロワー数などの「数字」が多い人=価値の高い人、といった価値観も蔓延しているように感じます。



人の価値を決める手段は「数字」だけではないにも関わらず、それで人の価値を判断してしまう。フォロワー数をお金で買えてしまう今の時代において、それだけでその人の価値を判断してしまうのはあまりにも危険な行為。現に、フォロワー数が多いのにイイねの数がそれに比例していないアカウントをよく見かけます。



「マーケット」「ビジネス」という視点だけでその人の価値を判断するのであれば、「数字」というのは優先度の高い価値基準になることは確かです。ビジネス市場は常に「数字」と共に動いているので、数字が上がればそれに比例して財源と市場価値は上がります。それがビジネスの世界での「ルール」だからです。


ビジネスに毒された世界


そういった視点で見ると、女子サッカー界はもうほとんどビジネスに毒されてしまったなと私は感じています。一昔前まではビジネスとして成り立たなかった世界でしたが、2019年のW杯を機に一気にその流れが変わり、あっという間に世界の女子サッカーは「ブランド化」されました。

ここから先は

2,525字 / 2画像

¥ 150

みんなが協力しあって生きていける社会へ。愛と共感力で、豊かな世界を創っていきたい。サッカーが私にもたらしてくれた恩恵を、今度は世界に還元していきたいです。