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【正しく認識する力】日本女子サッカーを考える

2019年フランスW杯に書いたnote。

新たな時代へ 岐路に立つ女子サッカー〜今私が伝えたいこと

あれから2年が経ち、現在東京オリンピックが開催されていて、女子サッカー日本代表は準々決勝で敗退してベスト8。

スウェーデンが2大会連続決勝進出を決め、カナダがアメリカに勝利し初めての決勝進出。圧倒的な存在だったアメリカは運動能力という身体的な優位性を活かしてきたこれまで世界の王者として君臨し続けてきたけど、その差もほとんどなくなり、そして技術的にも差がなくなってきた今、その運動能力にプラスしてチームとしての戦術的な要素、そしてチームにおけるメンバー構成のバランスなどが大会を勝ち抜くための勝負を決めるようになってきたように感じるます。

そんなことを2019年のW杯に感じて、そして今回のこの五輪でまたそんなことを強く感じています。


今回、初めて世界大会で金メダルを獲得したカナダ。大会のパフォーマンスを見ている限りでは圧倒的にスウェーデンが優位に試合を運ぶと予測していましたが、蓋をあけてみたら結果は1−1。最後はPK戦までもつれ込む展開となりました。

アメリカ代表のローズ・ラベルが「技術的に、そして戦術的にこの大会を通して足りていなかった」と準決勝敗退後のインタビューで述べていました。

世界のサッカーが急速に進化している」と様々な立場の人たちが言っていますが、10年前に日本がW杯で優勝して、翌年のオリンピックで銀メダルを獲得してから世界のレベルがこうなるまでに少なくとも10年はかかっているということをまずは認識すべきではないかなと個人的には思っています。

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